昨日は、今回のコロナ禍で突然全国民の前に立つことになった公衆衛生庁のもう一人のアンデシュである、アンデシュ・ヴァレンステンのインタビュー記事を読んだ。
主席疫学官であるアンデシュ・テグネルを補佐する次席疫学官のアンデシュ・ヴァレンステンは、スウェーデンに鳥インフルエンザがやってきた時に大きな役割を果たした人であること、自分の研究者時代の恩師が今公衆衛生庁を強く批判する側にたって意見が対立した状況であること、などを取り上げていて内容のあるインタビューだった。
記事はスウェーデン語だが興味持たれた方はぜひどうぞ。毎日14時に行われる記者会見にむけて公衆衛生庁がどのように議論して準備を進めているかについても密着取材しており、記者会見の舞台裏もわかってとても興味深い。
Anders Wallensten är ansiktet utåt för Sveriges coronastrategi - DN.SE
さて、そのインタビュー記事の中で印象深かったのが、ヴァレンステンが「記者会見の後はすぐに少し長い距離を走る、泳ぐ、自転車を漕ぐなどのトレーニングをする」と話していたこと。
記者が集まった前で発表するだけならいいが、その後中庭で14名ほどの記者からの個別取材が待ち受けており、この対応が心身をどっと疲れさせトレーニングしないと身体が持たないそうだ。
今日、SVTが公開した記事によると、ヴァレンステンが所属する公衆衛生庁は18歳以上の国民に毎週150分身体を動かすことを推奨している(スウェーデンに住んでいる方々、知ってました?)。
身体を動かすと心臓・血管関連病やガン、精神疾患にかかるリスクを抑えることができるというのがその理由だ。また、公衆衛生庁の見解ではないがトレーニングすることで脳の働きが強化されるという研究も多くでてきている。SVTでは今、その最新の研究成果を紹介する番組を放映している。Bästa träningen | SVT Play
運動が私たちに及ぼす影響に関しては私も一度まとめたことがあるが、その時も運動と創造力、集中力などの関連性に驚いた。
そして、私が最近はまっているのが『ソフィアと家でトレーニング(Hemmagympa med Sofia)』だ。
コロナでジムに行けない人が多い現在の状況を改善するために少し前からテレビではじまったこのソフィアのトレーニングは、たった20分だがちゃんとやると息はあがり、汗がでるレベルで結構キツイ。
しかし、筋力のない人やオフィスにいる人でも各自の状況に合わせて行うことができるようにトレーニングはとても上手に設計されている。地上波で平日朝の9時10分から放送しているが、ストリーミングのSVT Playではいつでも、そして世界のどこからでも視聴可能だ。
Hemmagympa med Sofia | SVT Play
リモートワークを続けていると仕事がうまく流れている時はいいが、ちょっと意見が対立したり、話が食い違ったような時は家でひとりで座っていては煮詰まってしまい、気分転換が必要だ。
そんな時は、勤務時間中でも迷わずソフィアとトレーニングしたり、軽く走ってくるとすっきりする。コロナが落ち着いても、これからは勤務時間の中にうまくトレーニングを取り入れることが当たり前になってくるといいな、と妄想する日曜日の朝でした。