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デルタ株、スポーツイベントの有観客問題

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「オリンピック、観客1万人まで」とかいうニュースの見出しを読んで、あぁ、東京五輪はやっぱりこのまま結構強引に開催されるんだな、と思い始めた。

一方、ヨーロッパではサッカーの欧州選手権EURO2020が絶賛開催中。ヨーロッパの各都市で分散されて開催されるので規模や集まる人数は違えども、各試合の開催国では開催自体が問題になったりしなかったのだろうかとちょっと調べたら、やはりアイルランドのダブリンとスペインのビルバオでは予定されていた試合が取り消されたようだ。

理由は、欧州サッカー連盟(EUFA)が「有観客で試合を行わないと実施させない」といって、それを政府や自治体側が保証できないと回答したことによるもの。

IOCもEUFAも結構強引に押してくるが、それでも今サッカーでヨーロッパが盛り上がっているのは、やはりワクチン接種が進んでいるという安心感もあるのだろう。しかし、極限まで体調に気を配りコロナの検査などもしっかりやったはずであろうEURO2020選手のなかでも、私が聞いただけでもスペインとスウェーデンの選手がコロナ陽性を確認されている。

そしてスウェーデンでも目下「デルタ株」が勢いを伸ばしていて、15日には公衆衛生庁が70%増大の勢いで伸びていると注意喚起を呼びかけていた。ちなみに「デルタ株」と、よくわからないまま話していたらこれは変異種を国や地方と結び付けないで呼ぼうとする試みで、インドで最初に発見されたからといってインド株とは呼ばないようしようということだと教えてもらった。

スウェーデンでのデルタ株の蔓延は高リスク地域を訪れた人からだけでなく、もうすでに市中感染状態へと移行している。イギリスではこのデルタ株がもっと蔓延しているので、予定していたコロナ関連の制限措置全面解除を4週間延期することになったのは、みなさまもご存知の通り。でもウィンブルドンの決勝は満席の1万5千人の観客をいれて開催する予定だそう。うーん。

スコットランドからはデルタ株に感染した場合は入院する確立が2倍になるという報告もあるそうだが、スウェーデンの公衆衛生庁のテグネルは、今のワクチンもデルタ株にも効くと昨日も簡単な説明をしていた。今日は木曜日なので、公衆衛生庁の定例記者会見で、またデルタ株について詳しい説明があるだろう。

このまま予定通り進むと、7月1日からはスウェーデンではアリーナなどで3000人まで観客をいれてOK、となるはずだったのだけれど、これ、どうなりますかね? それよりもやはり、東京五輪の観客1万人のほうが気になるなぁ。

公衆衛生庁がデルタ株は市中感染段階へ移行したと説明(SVT)

「デルタ株にはとても真剣に対応する必要がある」とテグネルがコメント(SVT)

© Hiromi Blomberg 2021