swelog 今日のスウェーデンのニュース

多様化社会、環境、移民、働き方などの面での日本とは異なるアプローチがヒントになればと、 スウェーデンのテレビや新聞のニュースの中から、ささったトピックを毎日ひとつ選んで紹介しています。 週末は長めの読み物 swelog weekend ニュースメディアが、スウェーデンでは何をどのように伝えているのかという点にも注目しています。

テレビと風刺はこう使う・臓器提供推進のために

臓器提供希望者殺到でサイトがクラッシュ

金曜日夜9時からの人気風刺ユーモア番組を観ていた人が、番組司会者の誘導で社会保険庁の臓器提供の登録ページへ殺到し、サイトがクラッシュ。何がおこったか?

『スウェーデンのニュース(Svenska Nyheter) 』では、人体移植のための臓器提供が不足している状況を取り上げ、解決策は臓器売買を許可するべきだと笑わせたすぐ後、臓器提供の意思表明は社会保険庁のホームページで非常に簡単にできることを紹介。

みんなで一斉に登録競争させる

ここで、少し年配の人気タレントがスマホを手に登場。臓器提供の意思表明はこんなに簡単にできるので、一緒にだれが一番早くできるか競争しよう!といい、タレントはものの1分で登録完了。

実際にはサイトのクラッシュは番組中ではなく番組終了後に起き、その後しばらく続いたそうだ。SVTは番組準備中から社会保険庁にアクセスが増えることを連絡していたといっているが、社会保険庁がどれくらい事態に備えていたかは不明。

クラッシュ時にサイトにアクセスできなかったことで登録を諦めた人も多数いただろう。

登録サイトは現在は復旧しており、金曜日は外出していて番組を一緒に観ることができなかった私も、昨日の土曜日、番組をストリーミング配信で観て、登録した。

マイナンバー制度が威力を発揮

この登録がいとも簡単に効率よくできるのも、これがスウェーデンの住民すべてを管理するマイナンバー制度を基礎としているからだ。

登録は自分のマイナンバー(スウェーデンではパーソナルナンバー)を記入し、死後の臓器の扱われかたを4つのオプションから選ぶだけ。個人認証アプリBank IDでの認証が終わると、登録した内容は仮に私に明日、不慮の事態が起こっても全国のすべての医療機関で確認することができる。

超管理社会を象徴するようなマイナンバー制度だが、いいことが起こる際の威力も並じゃない。

(マイナンバー制度、個人認証アプリに関しては以前のブログにまとめているので、ご存じない方は、ぜひご参照ください)

www.miraioffice.com

SVTの風刺ユーモア番組で臓器提供登録サイトがクラッシュ (SVT Nyheter)

 

社会保険庁の臓器提供登録ページ

Donationsregistret

【追記 2019.2.6】

番組終了後、週末いっぱいで新たに1万8千人が登録したようですね💪