
スーパーから出る廃棄食品を拾いに行く人たち
スウェーデンの家庭から廃棄される食品が多いことは以前にも書いた。
昨日聞いたのは、スーパーから廃棄される食品を拾いにいく人のニュース。
自然保護協会が2016年に算出した数字では、スウェーデン人一人あたり年129キロ相当の食品を廃棄しており、そのほとんどが家庭からのもの。全体で約125万トンの廃棄量のうち3万トンが食品スーパーからのものと実はそれほど多くない。
でも、ぼーっと聞いていると「へ、そんなはっきり公言しちゃうんだ」と思うコメントがあった。
警察にそんな時間はない
「廃棄された食品をゴミ箱の中から拾うという行為は違法だが、警察の優先事項ではないので捕まらない」。
どこでもリソースが限られているので、警察がこんなこそ泥(?)に時間を使わないのは当たり前と言えば当たり前だが、この発想が日本ではなかなかない。長年スウェーデンに住んでいる私でも、一瞬「え!」と思ったくらいだから。
予算があって、リソースに限りがある以上、優先されない事項もある。
それは仕事でも家事でも当たり前ことなのだが、すべてをやろうとする充分すぎる意欲と責任感が日本のいいところでもあり、つらくなっていく元凶でもある。
もちろん「限られたリソース」を言い訳に手抜きをしてもいけませんが。