クリスマスのごちそう
スウェーデンではうなぎはクリスマスに食べる。特にこのあたり、スウェーデン南部のスコーネ地方では毎年楽しみにしている人も多い。ここではうなぎは開いて蒲焼になどせず、丸のまま調理するので油っぽすぎておそらくほとんどの日本人の口には合わないけれど。
絶滅の危険性の高いヨーロッパウナギ
日本近海のニホンウナギを巡る状況とは別に、ヨーロッパウナギはごく近い将来において野生で絶滅の危険性が極めて高い、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧IA種とされている。
現時点でEU内でははバルト海、北海、大西洋で大きくなったうなぎの成魚の捕獲に制限がある。これが目下行われているEUの水産大臣レベルによる閣僚会議で、来年からはこれまでの制限に加えて、12センチ以下の稚魚の捕獲に関する制限と地中海での捕獲に関する制限が加わることとなる(一年のうち3ヶ月捕獲を禁止)。
今もレストランのクリスマスディナーなどで、うなぎが提供されることは極端に減っていると思うが、今後スウェーデンではうなぎを食べることはますます減りそうだ。
非国民とか野蛮人のような扱いに。。
私達が子供の頃は学校の給食でクジラの肉が出されていた、と話すとものすごく驚かれることが多いのだが、今後は日本でうなぎを食べてきたといってもものすごく驚かれそうな気がする。。。
参考・ウナギをめぐる状況と対策について 水産庁・平成30年11月