swelog ニュースで語るスウェーデン

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キャッシュレスの国のニセ札

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スコーネで500クローナ(約5900円)のニセ札が続々発見されている。

ニュースに出ていたデルヤさんは500クローナ札でスーパーで支払いをしようとして、ニセ札だから受けとれないと拒否され、その後警察が来て尋問されることとなった。

彼女はその500クローナ札を、おそらく銀行から入手した親戚の人からもらったということで、ニセ札であることを知らず、尋問からもすぐに解放はされた。

しかし、みんなが顔の知っているような小さな街のスーパーで起こったこの事件。犯罪者扱いされて恥ずかしかったそうだ。今はこうして堂々と(?)全国的なニュースになったので、疑いが晴れほっとしているかもしれない?

私は、もうおそらく3、4年近く、スウェーデンで現金で買い物はしていないと思う。街なかからすごい勢いで消えていったATMがどこに残っているかも、もう既に知らない。

先週、デンマークへのフェリーが出ていて観光客も多いヘルシンボリのアイスクリーム屋さんで並んでいたら、私の前の人(おそらくデンマーク人)が500クローナで35クローナ(約420円)の支払いをしていて、久しぶりに現金決済現場(!)をみた。

こんな少額でも、スウェーデンではだれでもクレジットカードで決済する。そもそも現金では支払いができないところも多いのだが、日本の感覚のままだとカードでの決済を躊躇してしまう額でもカードでOKだ(いとうか、繰り返しになるが現金では払えないところも多いのだ)。

ニュースになったデルヤさんは「もう現金は使わない!」とインタビューに答えていたが、これから夏休みの季節。ニセ札、ましてや外国人だけでなくスウェーデン人もこれまでほどんど見たこともないスウェーデンのお札の偽札なんてだれも見分けがつかないでしょうから、日本からこちらへ観光で来る人も、どんどんクレジットカードで支払うようにしたほうがいい。わざわざ現金に両替しなくても、ほぼ大丈夫なレベルです。

使ったお金が偽札で通貨偽造の疑いをかけられたデルヤさん

© Hiromi Blomberg 2023