3月から8月半ばまでスウェーデンで使用されていた一部のPCR検査キットの品質が悪く、これまで4000人近くの人に間違って陽性であるというテスト結果がでていたことがわかった。昨日の記者会見で公衆衛生庁が発表した。
このPCR検査キットは中国から購入されたもので品質保証のCEマークも得ていたが、検査ラボラトリーが検査結果がおかしいことに気がつき調査して、機能していないことを確認。この度どのくらいの影響があったかが明らかにされた。
この不良品の検査キットはスウェーデンの2つの検査ラボで使用されていたもので、陽性の結果を受け取った人は、いずれもほとんど症状がなかったかとても軽い症状であった人たち。ストックホルムを始めいくつかの地方で自己検査の際に使われたものだ。
この間違った陽性結果を受け取ってしまった人たちには、遅くともこの木曜日までには連絡を届くことになっている。スウェーデンの感染者数の統計も修正されることになるのだろうが、公衆衛生庁ではそれよりも、この人たちが「自分には既に免疫がある」と考えて、他の人との距離をとるなどをやめてしまったなどの間違った方向への行動変容がおこっているであろうことを憂慮する。
品質の悪い検査キットが出回ってしまったのは大変残念なことであるが、間違っておこってしまったことは、さっさとはっきり認めて次に進むしかない。
公衆衛生庁では各種関係国際機関にも連絡をとったということなので、このスウェーデンでの事実確認結果が他の国でも役にたつといいですね。