コロナ禍の中、混雑する公共交通機関を避け街中を自由に移動する手段としてもっとっ脚光をあびてもいいのが電動キックボードだと思うが、昨日報道されていたのはまたそのネガティブな面を扱ったニュース。
電動キックボードによる事故は増える一方で、中でも目立つのが「週末の夜中から朝方に酔っ払った状態で乗り、自分で転倒して顔面や顎などをうち、縫合手術に至る」パターン。ようは、酔っ払いが勝手にこけて事故となっているようだ。
ストックホルムの南部総合病院(Södersjukhuset)の救急窓口には、毎日コンスタントに少なくとも一名の電動キックボードの事故にあった人がやってくるが、週末の夜にはその数は5,6名に膨れ上がる。
2019年に起こった電動キックボードの事故による外傷を分析した研究者のヘレーナ・スティーグソンさんによると、外傷事故のうち、44%が頭部に関わるものだった。また顎を打った事例も多いことから、仮に通常の自転車むけのヘルメットをつけていたとしても顎を守ることは難しいだろう、と結論づけている。記事では触れられておらずこれは私の推測にしか過ぎないが、電動キックボードの事故ではつんのめるように前に倒れることが多く、逆に後頭部をぶつけて重症に至ることはそれほど多くはないのかもしれない。
さて、現在交通庁では2021年3月までに電動キックボード関連問題の調査を終え、提言報告をすることが決まっている。事故の話ももちろん大切だが、相変わらずへんなところで思いやりのかけらもなく乗り捨てられているのをみると、もうイラッとはしなくなったが(慣れとは恐ろしいもの😰)ちょっと悲しい気持ちになる。提言ではぜひそこらへんの話も取り上げてほしい。
そういえば、こちらの記事でとりあげた、電動キックボードの持続可能性の話もあったよね。こちらは今どういう状況になっているのかな?
変わる電動キックボードをめぐる状況 - swelog 今日のスウェーデンのニュース