スウェーデンでは臓器移植登録をする人が今年に入って急増しています。スコーネ地方では、2019年に新たに1万人以上の人が自分の死後の臓器に関して意思の表明登録を行いました。
これには下記のブログ記事で紹介したTVの風刺番組内でのキャンペーンもかなり影響しているようです。
しかし意思を表明する人が増えたとはいっても、スウェーデン全体でも9万人程度と、求められている臓器の数に比較するとまったく充分な状況ではありません。
スコーネの臓器移植の責任看護師として働くウルリカ・ピーツ・ハンソンさんによると、今、臓器移植を待っている患者はスコーネだけでも800人以上。より多くの人が自分の死後の臓器についてはっきりと意思表示を行ってくれるだけで、病気から回復する人や、命が助かる人も増えるのは間違いありません。
臓器移植の意思表明を躊躇する要因としては「臓器の摘出時に自分はまだ生きていたり、もしくは生きる見込みがある状態ではないか?」という心配にもとづくものが多いそうです。
ハンソンさんは「臓器摘出の際には、あなたはもう”完全に死んでいる”ことは保証しますので、安心してください」と話しているので、ここで迷っている人がいれば、ぜひ安心して(?)登録を!