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みどりの国債

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スウェーデンのくじ式国債(Premieobligation)を持っていたことがある。銀行の金利がどんどん減っていった時にスウェーデンの国債庁(Riksgälden)が発行するものを買った。

どういう契機でこの国債のことを知ったのか覚えていないが、買った理由はよく覚えている。配当が宝くじ方式になっていたからだ。……と、今自分で書いていてもなんだか眉唾ものだな、とも思うが、ともかく四半期に一回、くじびきで運のいい人には100万クローナ当たる方式だった(と、書いててますます不安になってきた、本当にそうだったのか? ……今、書類を確認したらやっぱりそうでした。買った理由としては上の写真の案内パンフレットのデザインがかわいかった、というのもあったかもしれない?)。

国債を持っていると話したら、国債ではお金は増えないのではないかと言われたこともあったが、100万クローナこそ当たらなかったが、年1.1%くらいの金利が保証される額を買ったこともあって、6年後には無事1割ほど増えて返ってきた。買った後も市場金利はどんどん下がっていっていたので、私の場合はこの時は国債を買っていてよかったのだと思う。なにしろ、四半期に一度、100万クローナ当たったらどうしよう? と妄想することができた。はは。

さて、前置きが長くなったが、今日のニュースはスウェーデン政府が初めて「みどりの国債」を発行するという話だ。

コロナ禍を反映しているのだろうか、今回発表された発行予定総額は検討されていた100億クローナを大きく上回る200億から300億クローナ(約2400億〜3600億円)で、この債権の発行により調達されたお金は、気候やエネルギーのための様々な対策に使われる。

Gröna obligationer - Riksgälden.se

宝くじ方式の国債はもうないみたいだけど(あれはなんだったのだろう?)、このみどりの国債で調達した資金の使いみちの中には「鉄道インフラのメンテナンス」も入っている。うーん、ちゃんと直してくれると約束してくれるなら、購入を検討してもいいよ(えらそうだな)。

みどりの国債の販売開始は8月の予定です。

初のみどりの国債発行準備が整う

© Hiromi Blomberg 2023