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食料自給率 その2

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 2018年の8月に始めたこのブログの最初の投稿は「食料自給率」についてだった。

とても暑い夏で、気候が明らかにおかしくなっているのではないかと身を持って感じ始め、9月に控えていた4年に一度の選挙を前にスウェーデン環境党が食料自給率を高める視野を持つことを訴えていたのを、驚きと共に紹介した。

食料自給率 - swelog 今日のスウェーデンのニュース

 最近はコロナのことばかり取り上げているようで、実はコロナ以前と比べて問題は変わっていないのだとも思う。医療の問題、福祉の問題、格差の問題、移民の問題。みんな以前から問題だったし、今も問題だ。

そしてこの食料自給率の問題も、他の問題に比べるとコロナ前には気にかけている人はかなり少なかったかもしれないが、考えなければいけない問題として存在はしていた。

コロナ禍の今、食料は今のところ不足するなどの問題にはなっていないが、一方、食料と同じような考え方で、タイムリーなグローバル調達に軸足をおき、危機への備えの予算も削減し続けてきた結果が、医療用防御具の不足問題に繋がったのは誰の目にも明らかだった。

食料に話を戻すと、スウェーデンでは1980年代にはほぼ食料を自給できていたし、1990年代でさえ食料の75%はスウェーデン産のものだった。それが今ではその率は50%へと下がっている。

私達が今、100%スウェーデン産で賄っているのはにんじんと砂糖、それに穀物類くらい。じゃがいもでさえ1988年には輸出できるくらいのレベル(110%)で生産していたのに、2018年には70%まで下がっている。(参考・スウェーデンの食料自給レベルの1988年と2018年比較

昨日の夜、経済問題の討論番組では「危機に備えて食料自給率を上げるべき」との立場の経済学者と「危機にこそグローバルな調達能力の強化で乗り切る」との立場の有識者がそれぞれの持論を展開していた。

我が家ではとりあえず、コロナのおかげで(?)時間ができたので、家のベランダでも借りているコロニ(市民菜園)でも、今年は例年とは比べ物にならないくらい、いろいろ栽培している(夫が、です。私は収穫して食べる担当)。育ちぐあいから判断すると、今年はきゅうりとグズベリを嫌になるくらい食べるはめになりそう。嬉しい悲鳴ということにしておこう、っと。

「食べているものの50%がスウェーデン産の食料だ」