スウェーデン発の歯科技術でもあるインプラントが問題になっている。
これまでの入れ歯やブリッジといった技術にかわって、多くの人が歯のインプラント(欠損歯の代わりに顎の骨に直接チタンなどのネジ土台を埋め込み、その上に人工歯を取り付けたもの)を選択するようになっているが、同時に施術したインプラントが原因で炎症を起こし、ひどい場合には顎の骨の破壊につながる問題も増えている。
今回、スウェーデンの公共放送SVTがまとめた番組では、一人ひとりの治療履歴を追った正確な数字ではないものの、インプラント施術を行った人の約15〜20%の人がインプラント部位が膿んだり炎症を起こし、再治療を受けていると見なされている実態が明らかになった。
スウェーデンではこの10年ほどで約20万人の人がインプラント治療を受けているが、その後、インプラントの炎症で治療を受けている人はここ数年、毎年1万6千人から2万人レベルに及ぶ。
番組にでていたマーティンは12年前にバイクの事故で15本の歯を失い、長く義歯を使ったいたが、社交的なことも考えインプラントにしたところ、炎症のせいで顎の骨がくだけてしまう事態まで発展した。歯科衛生士からも褒められるほどの徹底した口腔衛生を毎日守っていたにもかかわらずだ。
炎症が起きてしまう原因は一つではないが、要因のひとつにはEU内でのインプラント材の認証方法の問題も指摘されている。
私もつい先日、日本で10年前に行った歯の根管治療が炎症を起こし、歯を抜かなくてはいけない事態に陥ったばかり。抜いたところにはインプラントを勧められているけど、これはしばらく様子見かな。。
上記のマーティンは、今、まず砕けてしまった顎に人口骨を入れる手術を待っているところで「まだ35歳なのにこの先が心配。10年ごとにこれを繰り返すのはかんべんしてもらいたい」と話している。私もまったく同感です。
SVT独自取材・歯のインプラントで顎の骨が破壊される人が増えている (SVT Nyheter)
インプラント問題@hiromiのボイス - PitPa(ピトパ)