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「マッチョでもなくてエコな狩猟生活」

スウェーデンでは動物愛護への関心が高いとなんとなく思っていた私は、「この国では狩猟がとても盛ん」と最初に聞いた時は少し混乱した。

少し考えれば、動物愛護に熱心な人もいるし狩猟が好きな人もいるだけ、という当たり前のことなのだが、都市で育った普通の日本人にはちょっと想像できないくらいのレベルで、スウェーデンには狩猟愛好家は多い。「好き」なだけというよりは長らく生活の一部だったものが今も根付いているというような印象もうける。

今、スウェーデンで狩猟免許を持っている人は約30万人。スウェーデンの12倍の人口の日本で狩猟免許を持っている人は2015年で20万人を切っているレベルなので、比べると多さの感覚がわかってもらえるだろうか(ざくっと18倍くらい?)

JAQTはそんな狩猟文化の中でも、女性ハンターのためのネットワーク。現在では女性ハンターは2万人に上り、ハンター全体の7%を占める勢いだ。また、ここ数年は狩猟免許の新規取得者の5人に1人が女性だという。

SVTのインタビューに答えていたアンネ・ソフィーさんは、狩猟チームのリーダーを務める。女性であることで疎まれたり、軽く扱われたりすることもなく、新鮮な空気の中でチームの仲間と連携して狩りをする魅力には抗いがたいものがあると話していた。

「動物の命を奪うことについてどう思うか?」の質問には、「どこから来たのかわかる肉、エコで抗生物質など使われていない肉を自分の家族に食料として提供できる力があるのは嬉しい」と答えていた。

肉を食べるのなら牛や豚のような家畜ではなく野生のヘラジカやイノシシをという話は、気候危機との文脈の中でも最近よく出てくる。

スウェーデンではすでに牛肉の消費は減ってきているがブラジル森林火災もあり*1、これからますます野生の肉(ジビエ)にスポットライトが当たりそうだ。

「狩猟がマッチョだなんて古ぼけた伝説でしかない」

*1:ブラジルの森林火災はヨーロッパの家畜の餌となる大豆用の土地確保のために起こっている、と指摘されている。https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190827-00010001-alterna-env