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チキンとコロナの意外な関係

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コロナの中でスウェーデン産の鶏肉の売上が伸びている。

スウェーデンの鶏肉市場で第2位で、スコーネの家族経営企業であるGuldfågelnはこの春以降売上が目立って伸びたことを明かしている。

Guldfågelnでは3月以降、全体の売上の5分の1にあたるレストラン向け鶏肉の売上がガクンと落ちたが、その当時でも食品を買えだめしようという消費者の動きに売上が支えられた。その後コロナの状況に少し落ち着きをみせてきた5月、6月、7月に入っても消費者向け売上は、コロナ禍以前と比較してはっきりとした伸びを見せている。

現在ではレストラン向けの売上も、コロナ禍以前とくらべて8割程度の水準まで戻ってきているので、年間を通しては5〜7%程度の成長率になる予想だとCEOのペーテル・アンダーソンは話す。

スウェーデンの鶏肉市場で一番大きいのはKronfågelというブランドだが、Kronfågelが北欧全体を市場として、また丸のままのチキン製品も売っているのに比較して、Guldfågelnはスウェーデン産のチキンを、胸肉やもも肉などすぐに食べられる状態に切り分けたり、ナゲットなどに加工した製品にフォーカスして売っており、この点が近年の成長につながっているとアンダーソンは分析する。

価格は少し高くなってもローカル産で出所のわかる食品を、鶏肉においてもこれからの消費者は求めるはずだ、と彼は確信する。

そういえば、日本では鶏肉に産地名ブランドはついていても、社名ブランドとかあまり見かけたこともなく、ピンとこないですよね。鶏肉ってさばかれてすぐ買って食べるものだと思っていたので、こっちのスーパーでバキュームパックされて賞味期限が何週間もある鶏肉を、はじめて見た時はびっくりしたものだった。

私は長い間鶏肉食べてないけど、今日は久しぶりに唐揚げでも? 

めったに買わないので買う時は張り込んで(?)REKOのチキンか、BjäreやBosarpの有機チキンを選んでいたのだが、あっ、Bosarpブランドは、なんだ、Kronfågelの製品だったのね……

危機の中でのチキンの人気がスコーネの生産大手に有利に

© Hiromi Blomberg 2023