swelog 今日のスウェーデンのニュース

スウェーデンのちょっと違った「ほんまかいな!」なニュースから、毎日ひとつ選んで紹介しています

オリエンテーリングとコロナを巡る2つの話

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コロナの今、森が人気だ。

そして森を駆け抜けるといえばオリエンテーリングだが、競技の舞台が森であっても、やはりこのスポーツも今年は世界選手権をはじめ大きな大会はすべてキャンセルされている。スウェーデン国内でも50人以上の集会は禁止されているのでローカルの大会も予定されていない。

そんなオリエンテーリング関連の話題として、昨日の朝のコロナ情報番組では「ラビリンス(迷路)オリエンテーリング」という新しいスポーツ(?)を紹介していた。

以前このブログでも「オリエンテーリングはオリンピック種目入りを目指すべきではない」という記事を取り上げたことがあるが、番組ではその記事にも登場していたオリエンテーリング世界トーナメント一位のグスターブ・ベリマンが競技の説明を行っていた。(以前の記事はこちら オリエンテーリングとオリンピックと政治的発言 - swelog 今日のスウェーデンのニュース

ベリマンによると「オリエンテーリングというよりは、短距離をすごいスピートで駆け抜けるビデオゲームのようなもの」ということだったが、地図を使いながら迷路を巡るところにオリエンテーリングとの関連性があるらしい。

紹介されていたは16メートル四方内に作られた迷路の中を、地図を片手に猛スピードで駆け巡る様子だったが、コロナ自粛でエネルギーがあり余っている子どもたちがそのエネルギーを発散するにはいい競技かもしれない。

番組のラビリンス・オリエンテーリング紹介箇所へのリンクを張っておくので興味のある方はどうぞみてみてください。

Labyrintorientering

さて、おそらく世界で一番オリエンテーリングが盛んだと思われるスウェーデンで暮らしていても、オリエンテーリング関連のニュースは日常それほど目にするものでもないのだが、今朝は大手新聞のダーゲンス・ニュヘテルでもオリエンテーリングの特集記事を掲載していた。

こちらの内容はコロナがらみで、1992年にスウェーデンのオリエンテーリング界を襲ったトップ選手の相次ぐ死と、30年近く経ってそこからまた力強く蘇ろうとしている昨今のオリエンテーリングの状況を取材したものだ。

頭脳と身体能力の極限を競う人気のスポーツであったオリエンテーリングは、1992年を中心として若いトップ選手の突然死(その多くは心臓機能の停止)が立て続けに起こった。事態を重く見た競技団体では、1993年の上期半年間の競技を中止するに至った。

その後の調査や研究から今日ではこれらの突然死は、森に多く存在する細菌や微生物への感染に起因するとの見方が主力になっているが、幸い1993年の一時競技停止の事態以降からは同様の死亡のケースは起きていない。

今回の記事は今のコロナの感染状況から、この30年前のオリエンテーリングと感染症の関係への想起と、同時に今、屋外で楽しめるスポーツということでオリエンテーリングに関心が集まっている状況を反映したもののようだ。

今、スウェーデンでのオリエンテーリング人口は8万4000人! これはかなりのものでは? 私もなんだか、オリエンテーリングに興味がわいてきました。

スウェーデンを恐怖に陥れた”オリエンテーリング死”