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どこまでも甘いスウェーデン

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いや、コロナ対策の話じゃなくて、飲み物の話です😉

スウェーデンに引っ越してきた当時、ケーキのサイズの大きいことと甘いことに驚いた(辟易した?)ものだが、そんな思い出も遠い昔。最近はスウェーデンでもお手頃サイズの洒落たケーキもいくらでも手に入る。

そして清涼飲料水。私は清涼飲料水をほとんど飲まないのでよく知らないのだが「カロリーゼロ」とか「ライト」とか、こちらでも軽い感覚を求める製品が人気を集めているのかとなんとなく思っていたが、実際はそうでもないようだ。

スウェーデンの消費者組合とがん基金がこの度発表した調査レポートでは、スウェーデンの清涼飲料水は他国のものと比べてより多くの砂糖が入っていることが明らかにされた。

スウェーデンで販売されているオレンジ味のファンタ(!)はイギリスやスペインで販売されている同じ種類のファンタと比べて3倍近くの砂糖が使用されている。イギリスのファンタが角砂糖7個分の砂糖を含んでいるところ、スウェーデンのファンタに入っている砂糖量は角砂糖18個分!

がん基金では、砂糖の大量摂取がそのままがんを引き起こす要因となるわけではないが、砂糖の大量摂取は肥満を引き起こす要因となり、ひいてはがんになる可能性を高めることから国民の砂糖の摂取量を減らす政策を提言している。

がん基金は、実際に甘い飲料に税金を課しているイギリスやアイルランドでは使用される砂糖の量が減っていると説明。スウェーデンでは肥満人口が驚くほど増えており、清涼飲料税導入もこれまでも幾度となく話し合われてきている。

国民の半分以上が太りすぎのイギリス、ソフトドリンク対象「糖税」がスタート! –

私もこの夏も、ベリーやさくらんぼなどでジャムやマーマレードを作ったり、リキュールをつくったりしたが、驚くのはスウェーデンのレシピにある砂糖の量。書かれている半分くらいの量にしても十分甘い。角砂糖が18個入っているというファンタがいったいどんな味なのか、ちょっと怖いものみたさで飲んでみたくなったけど、実は子供のころ飲んでたファンタと同じ味だったりして😅

がん基金がスウェーデンでの清涼飲料水税導入を求める

© Hiromi Blomberg 2023