このあいだの週末、今週からの学校新学期スタートを前に、学校からの感染の広がりを抑えるために子どもたちにマスクを着用させるべきと考える26名の専門家たちの意見が、大手新聞ダーゲンス・ニュヘテルに掲載された。
公衆衛生庁のアンデシュ・テグネルは、学校の先生たちの職業グループに特に多くのコロナ感染がみられないことなどから、今のところ子どもたちが他の人に感染させるリスクは低いとして、この提言は無用で、さらには人々を余計な不安に陥れるものだとコメントした。
「子どもたちが感染を広げるわけでない」新学期を目前にした公衆衛生庁への批判にテグネルが回答
しかし、新型コロナウイルスに感染した子どもたちから実際どれくらい感染が広がっていくものなのかについて、わかっていることは少ない。
そこで、現在感染拡大状況が収まっているウプサラコミューンでは、4年生以上の子どもたちにもPCR検査を実施して、陽性であると結果がでた子どもたちの周囲でどれくらい感染が広がっているかを調べることにした。
鼻に長い綿棒を突っ込まれるPCR検査は大人が受けても不快に感じる人も多いことから、子どもたちが検査を受ける際に余計なストレスを感じないよう、子供むけの落ち着いた検査場をつくったり綿棒も形状の異なるものを使用するなどの対応が行われる。対象が4年生以上となったもの、なぜこのような(ちょっと嫌な)検査が必要なのかちゃんと理解できる年齢に達した子どもを対象とするとことを考えた結果という。
昨日は。スウェーデン政府が、600万回分のワクチンの入手について他のEU諸国と共同で製薬会社のアストラゼネカと契約を結んだことも発表された。このワクチンは1回だけ打てばいいのか、2回打つ必要があるのか、により異なってくるが、少なくともこれで300万人から600万人分のワクチンが確保されたことになる。
ワクチンが完成する頃には、上のニュースのような子どもたちからの感染拡大状況についてもさらなる理解が進んでいてワクチン接種の優先順位に関しても調整がおこなわれていくのだろう。ワクチンの完成は早くても来年、と言われていたが、気がつけば来年まであと4ヶ月ほどしかない。
今年の時の進み方ははやいのか遅いのか、私はちょっとまだ実感としてつかめていない。