モーリシャス沖で座礁した商船三井が手配した大型貨物船からインド洋に1千トン以上の重油が流出した事件が、日本ではスウェーデンでほど報道されていないように私には見えていて、ちょっと不思議に思っている。
こういう感想をもっているのは私だけではないようで、UK在住の日本人の方の「さよならプラスティック」インスタアカウントでも言及されていた。
日本のメディアで一番詳しく報道しているのは日経新聞で(商船三井の株価の変動についても今日も速報を出したりと、日経の読者の間でこの手のニュースのニーズは高いだろうから当たり前かもしれないが)、それ以外ではNHKや通信社がちらっと報道している程度のよう……
(日経の記事ではこれがよくまとまっています)
重油1000トン超流出 モーリシャスの環境・生態系に影響 (写真=AP) :日本経済新聞
スウェーデンでは、最初は8月7日に英ガーディアンの報道をひく形で伝えた後、最近では「人間の髪の毛が重油をよく吸収するので、住民が毛を寄付している」というニュースも公共テレビSVTで報道されていた。
このままいくとこのニュースも、伊藤詩織さんが声を上げ始めた時のように(彼女はスウェーデンのインタビュー番組にもかなり早い時点で出演していた)「日本の外の人は知っているけれど、日本の人は知らない日本関連のニュース」になりそうな予感がする。なぜ、大々的に取り上げられないのか、単純に不思議だ。
このブログでは、主にスウェーデン国内のニュースを取り上げているが、スウェーデン以外の話でもその事件をこの国の報道がどう伝えているのかという、いわばベンチマーク的なことを書いていくのも意味があるかもしれない?、と思った今日の朝でした。