スウェーデン政府は一時的なパンデミック法の制定の準備を整えている、と水曜日に発表があった。この法律ができると、今は勧告でしかない公共の集まりやショッピングセンターなどは避けるようにという政府からの要請が、法律で禁止できるようになる。
このニュースの発表に、なぜもっと早い段階ではなく、多くの国民にワクチンが行き渡る計画が進んでいる今この法律なのか? との疑問の声がたくさん上がったようで、SVTの解説員が視聴者からの質問に答えていた。法が法として制定されるには多くの手続きを必要とするが、このパンデミック法はこのまま手続きが進めば来年の3月15日に施行される予定だ。
解説委員は「ワクチンがどれほど効果的なものか、また今後パンデミックがどのように広がるか抑制されるか、今のところは不確定要素が多すぎる」と話す。パンデミック法では政府がレストランや商店、またジムなどの閉鎖やコンサートなどのイベントの中止の決定が可能になる。
ダーゲンス・ニュヘテルは昨日の夕方、自社のニュースサイトに「クリスマスショッピングをする人たちのせいで、ほかの人たちが死んでいく」というショッキングなタイトルの社説を載せている。
ストックホルムやスコーネでは新型コロナウイルスの感染拡大で医療機関がそして集中治療室の状況が悪化してきているのに、そんなことにはおかまいなしで混み合ったショッピングセンターへの買い物客も減らない状況に警鐘を鳴らしたものだ。
パンデミック法の施行をまたずとも、私たち一人ひとり、そして政府や個々の行政機関ができることはたくさんある。この週末のあなたの、私の行動が、この先どういうクリスマスを、どういう新年を迎えるのかを形づくることができる。みんな、考えて。