swelog 今日のスウェーデンのニュース

多様化社会、環境、移民、働き方などスウェーデンのちょっと違った「ほんまかいな!」なニュースから、毎日ひとつ選んで紹介しています

世界中から「袋だたき」

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 昨日の朝、公衆衛生庁のアンデシュ・テグネルが自分が指揮してきた対策について間違っていたと反省するような発言をしたというニュースをちらっとみかけた。

彼の発言とは思えないような発言だな、変だなと思いつつも、私はその後一日中忙しく、いつもは休憩がてらに覗く午後2時のコロナ関係行政合同の記者会見を見る機会もないまま、その後夕方までこの件に関するニュースには触れないで過ごした。

その間に、スウェーデンのラジオ局が行ったインタビューでの元々のテグネルの発言「スウェーデンが行ってきたことにもちろん改善の余地はある(Det finns säkert förbättringspotential i det vi har gjort i Sverige)」は、デグネルが「誤りを認めた」とか「反省している」といった論調でメディアに引用され世界を駆け巡った。

テグネルはこの後、通常よりもずっと多くの外国からの記者も参加した午後2時の記者会見で(基本的に)これまでのやり方は良かったと考えており、急に戦略を批判的に見直し始めたわけではないこと、改善の余地がないかは常に考え続けていることを説明するに至った。

そしてその取り得た改善の例として「どのような措置がどのような効果をだしたかに関しては、まだまだわかっていないことがある。でも高齢者向け住宅でもっと備えができていれば、もっとよい状況であったと考える。また検査のキャパをもっと迅速にあげていくことができればよかっただろう」と答えていた。

記者会見ではファイナンシャル・タイムズの記者からの「スウェーデンは世界のサンドバックのような叩かれ役になっていると思うか?」との質問に、テグネルは「個人として袋叩きになっていると思うこともある」と言った後で「でも、そのことは構わないです」と口元に少し皮肉っぽい笑みを浮かべて回答していたのが、印象に残った。本当に強いなこの人。

上記の経緯については、日本語ならロイターの下記の記事が一番よくまとまっていると思う。だれが書いているか通信社のものだし記者の名入り記事ではないが、連日の記者会見では野球帽をかぶったロイターの記者がいつもするどい質問をしていて、たぶんこの人がまとめているのだろう。いつもちょっとふてぶてしい感じの記者なのだが、ちゃんと(?)仕事してくれてました。ありがとう。

スウェーデン「もっと良いコロナ対応できた」、独自路線は評価 - ロイター

さて、昨日のストックホルムで驚くほどたくさんの人が集まったという黒人暴行死を巡る抗議デモの詳細が気になるけど、今日はこの辺で。

テグネル「スウェーデンの戦略は適切だ」

テグネル「個人的にに袋叩きにあっていると思うこともある」