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新税でスーパーから消えるビニール袋

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野菜や果物を量り売りで買うことの多いスウェーデンでは、その際に薄いビニールの袋にモノをいれて計量し持ち帰ることが多い。このビニール袋一枚に付き30オーレ(約4円)課税されることが昨日の国会で決議された。直接課税されるのはこの袋の製造業者や輸入業者だが、課税はその後のすべての流通過程で反映されていくはずだ。

よってこの課税を契機にこの用途のビニール袋の提供は一掃されるだろうが、実はしばらく前から大手スーパーチェーンの対応は始まっている。

スウェーデンのスーパー最大手のICAでは、少し前から各自治体(コミューン)がコンポスト用に配布している紙の袋を野菜、果物売り場に置きはじめた。袋に野菜を入れて持ち帰り、それをそのままコンポスト用に使ってもらおうというアイディアだ。Coopはしばらくの間生分解できるビニール袋を提供していたが、今度は自社のロゴ入りの同様のコンポスト用紙袋に切り替え始めた。

スウェーデンでもちょっと前までは、レジのところに冷凍食品を買った時に他の製品が濡れないようにいれるビニール袋も置いてあった。これがなくなってからまだ2年もたっていないと思うが、この用途のビニール袋を提供しているところはもうスウェーデンではほとんどないはずだ。

こうして買い物の景色もどんどん変わっていく。

多くのスーパーがプラ袋をやめてコンポスト用の紙袋に

解説します・あなたがプラとビニール袋について知っておくべきこと

© Hiromi Blomberg 2023