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映像の詩人 スコーネのタルコフスキー

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「映像の詩人と呼ばれた、ソ連のアンドレイ・タルコフスキーが、スウェーデンのスコーネ地方を舞台に撮影したらこうなる。」

スコーネ北部の自然を背景に、牛農家とそこで広げられる人間の営みを収めた、ヨン・スコーグの『シーズン(Säsong、英語タイトルはRidge)』は、そんな風に評されている。

映画は今日から公開される。

 

Teaser: SÄSONG (Ridge) by John Skoog from Plattform Produktion on Vimeo.

ストックホルムやヨーロッパ各地から、多くの観光客が訪れるスコーネ地方にあっても、これといったスポットもなく忘れ去られたような内陸部。

そこにある、少しも牧歌的ではなく工場と化した牛農家。

夏のシーズンにやってくるポーランドからの季節労働者たち。

これといった説明のない短く美しいクリップがつなげられた映像は、これまでも多くの賞にノミネートされているイータ・ズブロニック・ザイトによるもの。製作の注目のプラットフォーム・プロダクションズ。

舞台になっているのは、ヨン・スコーグが生まれ育った村の近郊だ。

映画はまたスコーグの希望により、映画館でしか見ることができないという(「映画館でひとりで、かつ暗い中、他の人と一緒にみるという行為の美しさ。」)。

夏の夜の遅い時間の、ここらへんでは結構ありきたりの風景は、とてつもなく美しい。

そんな風景がぐっと詰まった映画、ぜひ映画館でどうぞ。

【追記】・映画はDVDや動画ストリーミングサービスでは提供されないそうですが、夏にはSVTで放映予定だそう。スポンサーですものね、SVT。

「Säsong」のワイルドさと美しさ