129年の長きに渡り営業を続けてきたストックホルムの野外博物館スカンセンは、11月27日から営業を一時停止する。
毎年楽しみにしている人の多い有名なクリスマス・マーケットも開催されず、営業停止は今のところ春先ぐらいまで続く見込みだ。厳しくなった政府からの自粛要請を受けて、訪問を考えている顧客にスカンセンからのはっきりとしたメッセージを伝えるために営業の一時停止を決定した。
スカンセンはこれまでは「野外」施設であること、また入場者の人数制限やその他の施策を行うことで営業を続けてきたが、客は少なく経営状況は非常に厳しいものがある。ただし今再び感染が広範囲で拡大している状況で、入場者の安全を守りながら営業を続けることは難しく感染の抑制に寄与したいと営業の停止を決定した。
スウェーデン各地の代表的な建物や北欧の動物を一度にみることができるスカンセンの運営資金の四分の一は国が出している。しかし入場料収入が一番大きな財源であることには変わりなく、コロナ禍の中これまではなんとか倒産の危機を回避してやってきたが今回の営業停止で経営状況はさらに厳しいものになる。
従業員の解雇など辛いことも行いながら、入場料収入以外の収入源を確保していく必要がある。毎年140万人の人が訪れていたスカンセンは素敵なEコマースサイトも運営しているので、皆様、こちらでクリスマス用品のお買い求めはいがかでしょう?