これまでにも何度かこの問題を取り上げたことがある、若者がお手軽ローンで借金をして株式市場で一攫千金を目指す問題をもう一度。
お手軽だがその後トラブル化する人も多いのが、日本ではカードローン。スウェーデンではSMSローン(ショートメッセージローン)というのがあり、これはスマホからSMSで申し込むほどの手軽さで簡単にお金を貸してもらえる消費者金融だ(今はSMS以外にも様々な方法がある)
この消費者金融が今、株式投資目的のためのお手軽ローンを強力にマーケティングしており、いくつかの会社は株式投資入門講座サイトも運営している。ターゲットとなっているのは若い消費者たち。株価は上昇を続けているとはいってももちろん利益ががでることを約束されているわけではなく、バブル崩壊はすぐそこに、と最近はよく話題に上がる。
このブログを書き始めた3年くらい前は、オンラインカジノの問題をよく取り上げたが、こちらはその後広告や資金調達に関する規制が強化され、表面的には以前よりも問題は落ち着いたような印象を受けている(問題がなくなったわけでは決してないが)
若者の株式投資と消費者ローンの問題を追う専門家は、今、借金して株に投資している人たちとオンラインカジノにのめり込む人たちのプロフィールは似ているという。しかし、オンラインカジノで使うために消費者金融から借金することはできないが、株式投資の場合は今のところ推奨されていたりする。
なんて、記事を読んでいたら「Snabba cash」という以前映画にもなった人気犯罪小説のことを思い出した。 映画は麻薬をめぐる金儲けの話で、英語では「イージー・マネー」とタイトルがつけられた。しかし、Snabbaは素早いという意味のスウェーデン語で語感がまさにスピィーディー。イージーというよりはクイックやスピィーディーといった方が合っている。そう言えば日本では消費者金融が「スピードキャッシング」という言葉をよく使っていたような。
「Snabba Cash」は新作ができて今Netflixで見ることができるようだ。スタートアップが話に出てくるところもなんともSnabba Cash的だなぁ。イージーマネー: 新たな時代