swelog 今日のスウェーデンのニュース

スウェーデンのちょっと違った「ほんまかいな!」なニュースから、毎日ひとつ選んで紹介しています

神から呼び戻された? 5000人

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今後ますます集中治療室も、医療用機材、用具もそして医師や看護師など医療で働く人も不足することがわかっているストックホルム広域圏では、医療資格を持つが現在は医療で働いていない人や以前に勤務経験がある人から臨時職員を募ったところ、木曜日までに5000人以上の応募があった。

応募してきたのは医療の現場を離れて今は違う仕事についている人、医療現場から定年退職した人、さらには医療を勉強中の学生まで様々な人たちだ。現在担当行政機関では大至急、応募者の能力を現場からの要請と適合させるマッチング作業を行っている。

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Vocation(ヴォケーション、ヴォカシオン)という言葉を私が知ったのはずいぶん前にパリでフランス語を勉強していた時で、たしか期末のテストに「あなたのVocationは何ですか」という作文の課題があった。

Vocationは日本語では天職や適職と訳されることも多いが、ラテン語由来の言葉で本来は「神から召命」、「神からの与えられた使命」といった意味の言葉だ。

私がその時に通っていたのはカソリック教会を母体としたフランス語学校で、クラスメートには韓国やインドからやってきて、ここでフランス語を習得した後はアフリカ大陸などへ布教にいくことが決まっている敬虔なシスターや神父がたくさんいた。彼らはまさに神からの使命に燃えていた。

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そんな懐かしい思い出が、5000人が応募したとのこのニュースをきいてよみがえった。

スウェーデンの医療の現場はずいぶん長い間うまくいっておらず、せっかく医療の仕事につくという高い志をもち長い教育期間を終えて仕事についても離職してしまう人が目立っていた。そんな人たちの職業選択時のVocation魂に火がついたのだろうか? 

パリでの作文では結局私は職業をひとつ選ぶことはできず、こういう方向でやっていきたいというようなことを書いてお茶をにごしたような気がするが、書いたであろうことはぼんやりと覚えている。

私は今その使命の延長線上で生きているだろうか? 

そして、あなたのVocationはなんですか?

ストックホルムの医療体制強化の呼びかけに5000人以上が応募