600 人が働くマルメのゲーム・スタジオ
フランスのUbisoft傘下のマルメのスタジオ、Massive(マッシブ)が将来をかけた大作「The Division」を世にだしたのは2016年。先週の金曜日にはゲームの舞台を、ニューヨークからワシントンD.C.に移した続編「The Division 2」がラウンチされた。
去年は世界で2000万人がプレイしたThe DivisionとMassiveの成功は、このスタジオだけでなく、会社のあるマルメ市のプロフィールを変えてしまった。
Massiveが変える街の表情
MassiveやKingといった大規模なゲーム会社が本拠地を構えるマルメには、世界中から才能のあるゲーム開発者が集まる。
ジェームズ・キャメロンとの『アバター』のゲームシリーズの製作も既に決まっており、人が増え続けるMassiveはこの先の700人を超える体制を視野に、マルメの一地区のブロック全体を買い取り、現在オフィスを移転するために古いビルを改装中だ。
ここは銃の発砲事件現場に近いなどちょっと物騒なイメージもある地区だが、マッシブが移転した暁には、その周囲にはまた多くの会社が、さらには社員の使うカフェや自転車屋さん(!)などのサービスも集まってくるだろうから、街の表情も変わっていくだろう。
ゲーム・シティを売り出すマルメ
この変化を、街を変革していくポジティブな力に利用しようとマルメ市側も契機を逃さない。できて数年になるGame Habitatは市が運営資金でサポートするゲーム開発のためのネットワーク団体。
去年からはスウェーデンの自治体では初めて、市の職員としてeスポーツ・コディネーターを採用している。
Massiveをはじめとするスウェーデンのゲーム会社がどのように成功してきたのか?街をささえていた産業がなくなってしまった時マルメがどのように変革を起こしてきたのか?を以前ブログにまとめましたので、興味があればこちらもぜひ読んでみてください!
スウェーデンのThe Division再び・大成功はマルメをこう変えた