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スウェーデンのぶどうの豊作で肌身に感じる気候危機

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昨日、もうソロソロ季節も終わったと思っていたうちの菜園に行くと、まったく注意を払っていたなかったぶどうが驚くほど実っていた。

ちょっと嬉しいような、でも「あれ! 気候危機の影響がここまで? それはちょっと恐い!」と思ったり、「いや考えすぎでは?」などと、モヤモヤしながら収穫したブドウと一緒に家に帰ってきた。

そして一夜明けた今朝、ぶどうの収穫状況に変化が起きているのは私の感覚だけではなく、研究者も心配するはっきりとした傾向であるというニュースをやってた。

スウェーデン南部のスコーネ地方でブドウ栽培が盛んになりワイン農家が増えている背景には、ドイツで開発されたSolarisという名の寒冷な気候に強いぶどうの躍進がある

しかし今、それとは別の次元で気候の変化によりこれまでのブドウ栽培、ワイン作りの常識が通用しない事態になりつつあるという。この夏もヨーロッパ南部を襲った熱波を思い出せば、ぶどうをめぐる状況変化はかなりのものであることは想像がつく。

そのうちスウェーデンでも米が栽培できるようになるんじゃないか、と少し前には冗談のように話していたけど、いやだ! この北の地で米なんて収穫できなくていい! これ以上急激に気候が変化しないよう、自分でできることをしなくてはね! 

人気のブドウ品種の熟成のプロセスが気候変動で混乱

© Hiromi Blomberg 2023