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赤肉は一日14グラムで

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研究者の警告は一貫している

このブログを始めてまだ半年。

その短い期間でもニュースをウォッチしていると、肉食を減らそうという話が環境の面からも健康の面からも繰り返し報道されていることに気づく。

昨日、世界で最も評価されている医学誌の一つ、ランセット (Lancet) にスウェーデンの研究者がまとめる形で世界から37人の研究者が共同で発表したのは、環境にも健康にもよく、また実施なければこの先の食物の持続可能性があやぶまれる食べ方だ。

タンパク質は豆から

簡単にまとめると現在の食事の習慣から野菜と豆類を倍にして、肉と砂糖の摂取は半分にすると環境にも健康にもよいバランスとなる。摂取するカロリーの半分を野菜、果物、根菜からとり、たんばく質は豆類やナッツ類を主とする。

みんながベジタリアンになる必要はないが、赤肉は一日あたり14グラムを上限とする範囲内で抑えるとよいようだ。

2050年には世界の人口が100億人になると予測されているなか、私達は変化しなければいけないと話している時期ではなく、実際に行動を起こす時期に来ている。

一日14グラムなら高くておいしいお肉も手が届く

一日に14グラムなら一週間に98グラム。これなら一キロ5千円の上等なお肉を買ってもわずか500円。ちょうどいい分量なのかもしれない。

そういえば、先週「Wagyu」を一度食べてみたいという友人のお母さんにご馳走しようと、ルンド一番のお肉屋さんに買いにいったところ一キロ5万円くらい(!)といわれて諦めて帰ってきました。一体だれが買っているのか?Kobe Beefは更に高く一キロ7万円くらいでした。。

世界がこう食べれば地球と健康が守られる (SVT Nyheter)

© Hiromi Blomberg 2023