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首相選出騒ぎで考える、女性の権力とお金

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昨日の夜は、悪いのはやれ国会議長だ、いや環境党だ、いやいやみんな同罪だ、などなど、今回の「初の女性首相は7時間の短命だった」件についての責任が誰にあるかの不毛な議論があちらこちらのニュース番組で行われていたが、私の気分としては、もうそんなことはどうでもいいから、どさくさに紛れて決まってしまった予算案について、誰か厳しく解説して! という感じだった。

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同じ様に思った人はアフトンブラーデット紙にもいたようで「女性がますます権力を握る一方、支持政党の男女間での違いはますます鮮明に」というコラムが掲載されていた。

このコラムが指摘するのは、長らく北欧諸国に後塵を拝していたスウェーデンにもやっと(!)女性の首相が誕生するであろうことはまことに喜ばしいが、女性は男性よりも高学歴で、政権の場でも少なくとも半数かそれ以上の権力を握る一方で、その実、男女間の給与格差はいまだにあり、スウェーデンの女性の平均的な収入は男性の90%でしかないこと。

さらには今国会に議席のある8政党の党首ではそのうち6党まで女性の顔が並ぶが(環境等は男女1名づつ)、今回の予算案を通した中道右派の穏健党と極右のスウェーデン民主党党首が男性であることも。スウェーデン民主党に至っては支持者も男性に偏向している。

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今回の日本の衆議院選挙では、投票行動を男女間で分析した話はあまり表に出てきていないが(ポリタスで取り上げられてるのを聞いたくらい)、これ、この先日本でもきっともっとはっきりしてくると思う。スウェーデン女性で初めて首相になるマグダレーナ・アンデションには権力もお金もがっちり握ってほしいのだが、さて、来年の国政選挙ではどうなるかなぁ?

女性がますます権力を握る一方、支持政党の男女間での違いはますます鮮明に(アフトンブラーデット)

© Hiromi Blomberg 2021