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自分の体を憎む少女たち

摂食障害、なかでも拒食症は精神科系の病気に中でも一番死に至る確率が高い、とこの記事には書かれている。摂食障害と診断された女性の間では自殺を試みる確率が2倍から4倍高くなる。

……摂食障害に関しては、スウェーデン皇太子からグレタ・トゥーンベリ、またパンデミックで増えている兆候、そして男性の摂食障害まで、これまでも何度も取り上げてきたが、この度2021年の統計数字が発表され、そこでは摂食障害の患者数の増加、若年化そして深刻化などの傾向が明らかになっている。

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例えばストックホルム広域圏では、摂食障害と診断された11歳から24歳の少女と若い女性の割合が過去10年間で2倍になった。摂食障害を専門に扱うクリニックの医師は、摂食障害は過去5年間で最も増加した精神疾患で、またパンデミック時に、これまでよりずっと幼くて深刻な状態の患者が増えたと話す。彼は、今ほど自分たちの体を憎む子どもたちに出会ったことはないと言う。

摂食障害の患者が最も増えたのは13歳〜15歳の間だが、8歳〜12歳の少女の患者も増え続けている。また命を落とす危険があるので強制的保護措置となる子どもたちも増えていて、2017年、18歳未満の強制保護対象者は322人だったが、2021年には471人と46%増加した。そしてそのほとんどが女の子だ。

前述の専門医師は、この10年くらいの間で、特に女の子たちが直面する心理社会的ストレスが大きく変化していることを指摘する。外見やボディイメージが重視される傾向、そしてSNSの影響が考えられる。しかし摂食障害の要因は複雑で、他にも生物学的、遺伝的、心理的、社会的な要因など様々な要因が絡み合うそうだ。

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SNSで現実にはあまりないような作られた「美しい顔や体」の画像を見続けている女の子たちは、自分の体に対する否定的な感情を持つようになり、それが摂食障害や、自尊心の低下に繋がる

SNSの世界にいると比較する対象が無限大になり、いつまでたっても自分が安心できる場所やレベルを見つけることができない。これ、やっぱり、もっともっとSNSの収益の仕組みとかを学校でも教えていかないと、苦しむ子どもたちは減らないような気がする。

摂食障害の子どもや若者が増える「以前とは大きな違いがある」(アフトンブラーデット)

© Hiromi Blomberg 2022