「2020年、スウェーデンで「本」は売れに売れた」と一年ほど前に書いたが、2021年の売上は、それをも超えて過去最高となる見込みとなってきた。
2020年の統計では、デジタル本の販売数が初めて紙の本を上回ったが、2021年は「紙の本」も好調だった。これまでネット上では買い物をしていなかった高齢者が、Eコマースで紙の本を買うことが増えたことが背景にあると考えられている。また「本」分野では、引き続きオーディオブックも伸びている。
大手出版社のボニエのCEOは「デジタルが紙の本の売上を奪っているというようなことはなく、売上はその双方で伸びている」と話す。力強いタイトルがあれば、大きな関心を集めるとも。
またノルステッド出版グループのCEOは「将来について楽観的である」という。数年前には本は映像のストリーミングサービスの前で敗者となるのでは、と考えられていたが、そのような傾向は今のところ見られず、特にオーディオブックではまだまだ成長する伸びしろがある、と話す。
さらには明るいニュースとして、この一年で新規に物理的な「書店」のオープンが続いたことがあげられている。いや、これは本当にいいニュースですね!