swelog ニュースで語るスウェーデン

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泳げない子は誰?

暑くなると水難事故が増えるので、今年もまたSVTが水泳教室を取材していた。

(去年の記事はこちら。パスポートの待ち時間問題はこの頃からだったのか......とれないパスポート、泳げない子ども - swelog )

私は「スウェーデン人は服を着たまま水に落ちても、みんなちゃんと泳ぐことができる」といういわゆる都市伝説を聞いた覚えがあるのだが、今日のニュースで伝えられていたのは、スウェーデンの4歳から17歳の子どもたちの間で泳ぐことができるのはたったの63%で、それでもこれは昨年と比べて1%増加したというものだった。思ったより低い数字だが、それでもスウェーデンの子どもたちは他の国の子供たちと比べて水泳リテラシーが高いらしい。

スウェーデンで定義されている「泳ぐことができる」とは体だけでなく顔も水につかった後で200メートル(うち50メートルは背泳ぎ)泳げることを指す。これは小学校6年生の教科にも含まれていて、水泳技術は命を守るとの考え方に基づいて定義されている。

取材に答えていた水泳連盟の人は、スウェーデンの泳げない子どもたちの層は比較的はっきりしていて、それは経済的に逼迫している家庭の子どもや、親も海や湖から遠く離れた環境で育ち代々泳ぐ習慣がない家の子どもたちだと説明していた。また、これまでまずは平泳ぎを子どもたちに教えていたが、平泳ぎの技術は子どもたちには結構難しく、最近はまずはクロールから泳げるようになる子どもたちが増えていると話していた。

そうだったのか! 実は私もクロールはスイスイ泳げたが平泳ぎが苦手な子どもだった。水練教室は平泳ぎからだったので、いつまでも次の級に進めず悲しい夏休みを送った(これが結構なトラウマだったのか、今これ書いていて涙がでてきた🥲)。

泳ぐことができることは海に囲まれており、湖の多いスウェーデンでは命に関わる大切なこと。水泳連盟はインクルーシブ&ダイバーシティ目標を掲げており、そこには水泳は性別、宗教や経済状況、性的指向や年齢、民族、身体的障害に関わらず、みんなが参加できるものでならねばならぬと書かれている。夏の泳ぎは本当に楽しいし、泳げることは命を救う。すべての子どもたちに泳ぎに親しむ機会が与えられますように。

3分の1以上の子どもが泳げない(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022