このブログは一応「えー、ほんまかいな!」と思ったニュースについて書くことにしているので、今日はこの話題を。
最新型のスマートカーでは、車の居場所を地図上に表示したり車内の様子を遠隔地から聞くことができるようになっているが、これは悪用される可能性もあるので、移動中に機密情報について話す可能性がある場合には改造されていない中国車に乗るべきではない、とストックホルム工科大学のサイバーセキュリティのポンタス・ヨンソン教授が話している。
ここでいう中国車とは、中国の吉利が所有するボルボを意味する。SVTの調査では多くの行政機関がボルボ・カーズと契約を結んでおり、そのひとつに国防情報裁判所がある。同裁判所はカトリーン・フロッシング所長のために最新のボルボ車をリースしているが、ヨンソン教授はボルボ車の中で機密情報について話したりしないことを勧めている。
防衛省の情報局は、指摘されているような状況は理解していること、また車の製造メーカーがどこであっても、車内ではそのような機密情報について話すようなことはないと取材に答えている。
一方ボルボ・カーズの広報は、スウェーデンの警察や関税庁に納入している車では、ボルボや他の企業にデータを送信するために通信機器をすべて停止しており、これらの省庁では独自の通信システムを使用しているし、他の省庁も希望すれば同様の措置をした車を納入することができるとコメントしている。
上でリンクを張った「中国系の安全保障上のリスクについて」の記事でも書いたけど、この手の「中国系企業の脅威」について書かれた記事にふれるたび、ちょっと微妙な心持ちになるんだよなー。