
昨日のブログでも名前を出した犯罪関連を専門に扱うSVTのディアマント・サリーフ記者の長いインタビューが、ダーゲンス・ニュヘテルに掲載されていた。読んだ後で、そう言えば彼のことを前にもこのブログで書いたことあるなぁと思い、遡ってみると、下記の記事に、昨日まとめたのと同じようなことを既に書いていた。
現在39歳のサリーフは二作目の著書「誰も耳をかたむけない時(När ingen lyssnar)」を出版したばかりで、SVTの通常業務からはしばらく離れていた。そしてこれからは第一子である娘のアグネスの育児休暇に入る予定だ。
そんな中でも、例えばフィンランドの警察官や役人は、スウェーデンのようにならないために、サリーフに話を聞きにやってくる。去年一年間でスウェーデンでは63人が銃で殺されたが、ノルウェーとデンマークではそれぞれ4人、フィンランドでは2人だった。今年に入ってからスウェーデンで銃で殺された人はこれまでで既に20人。
サリーフは、他の地域とは隔離され孤立した移民によるネットワークがいかに暴力や犯罪の温床となっているかについて最初に語り始めた人でもある。
2018年頃にリンケビューで起こっていた大規模な闘争は、その大部分がソマリア人によるもので、背後には名誉や男性優位の文化など、ソマリア人社会特有の要因があることを書かないわけにはいかないとして報道したが、当時は人種差別主義者のレッテルを貼られたという。
サリーフが指摘するのは、統合されず孤立した移民クラスターをつくることを許してきたスウェーデンの甘さだ。それはデンマークの政策からはかなり隔たっており、その中心には移民の統合を可能にする言語への考え方があるという。スウェーデン語を話せない大人たちのもとで育った子どもたちは、スウェーデンで生まれていてもスウェーデン語の習得に遅れ、社会への架け橋を失う。
今のスウェーデンには社会がどうあるべきかに関する明確なビジョンがないと指摘するサリーフは、自身もコソボからの難民で、7歳の時にスウェーデンにやってきた。北部のボーリンゲに居を得て新しい暮らしを始めたが、その頃は移民たちも国籍や民族でかたまってしまうようなこともなく、シングルマザーや生活保護受給者などのスウェーデン人たちも一緒に暮らしていたという。
サリーフの新刊は、ギャング団がチャットで使う特有の用語についても書いてあり、スウェーデン語、アラビア語、トルコ語、ソマリア語、アルバニア語などの様々な言語に加え、仲間内だけで使われる符牒のような言葉がたくさんがあり、マッチョな文体だがハートの絵文字に彩られていることも描き出しているそうである。
ディアマント・サリーフインタビュー「移民問題について語ろうとして、人種差別者のレッテルを貼られた」(ダーゲンス・ニュヘテル)