昨年の夏ストックホルムの中心地で気候変動アクションのために道路を閉鎖した気候アクティビストは、ストックホルム地裁で有罪だと判決を受けたが、刑罰はなかった。
裁判所は「法制度によって保護されている重要な利益が脅威にさらされており、彼はその危険を排除する目的で行動を起こした。このような背景から刑罰を課すことは明らかに不合理である」と認定したからだ。被告の弁護士は、「私たちは気候変動による緊急事態に直面している、と判決文に記載されたことは歴史的な出来事だ」と語った。
今回の地裁の判決はいわゆる陪審員評決と呼ばれるもので、3人の陪審員のうち2人が刑罰に反対票を投じ、刑罰を与えたいと考えていた主任判決人の票とあわせて2対2になったため、被告にとって有利な判決が選ばれた。
しかし識者によると、この地裁での判決は必ず上訴されるだろうし、陪審員判決ででた判決はその後上級裁判所で覆されることが多いそうで、起訴されていたノアさんはおそらく次の裁判で刑罰を受けるだろうというのが、早くも大方の見方だ。
これまではグレタ・トゥーンベリの一連の判決のように、道路封鎖などの市民的不服従行動にでた人たちは罰金などの刑罰を受けているし、ポントゥスさんのように刑務所に入っている人もいる。
さて、この判決で潮目は変わるか?