スウェーデンには心理防衛庁という行政機関があって、様々な方面からのスウェーデンへの情報攻撃に目を光らせている。最近はイスラム過激派からの攻撃もすごいし、ロシアからの攻撃が拡大してきていることも常々指摘されてきた。
心理防衛庁主催の国際会議で、今週スウェーデンを訪れていたウクライナの政府情報対策センターの責任者Yana Bazhanさんが、ロシアからの情報攻撃の恐ろしい新トレンドについて話していた。
一つめはロシアは、軍や国家の諜報機関ではなく、民間の情報機関やインターネットエージェンシーを雇ってプロパガンダキャンペーンや作戦を実施するようになってきていること。情報戦の民営化だが、そう言えばロシアは軍隊も民間調達しているので、その流れで言えば、当然といえば当然か。国民としての義務として仕事をさせることは大変でも、金のもうかる話に仕立てあげればよいということだろうか。
2つ目はロシアの情報戦の多くは若者をターゲットにしていて、その主戦場はTiktokであること。アーティストやミュージシャンのコンテンツ、パッシュタグやトレンド動画を作成し、若い視聴者に影響を与えるために、積極的に活動しているそうだ。
Bazhanさんは、スウェーデンでは兵隊が窓のすぐ外を歩いていたりはしてないけど、ウクライナと同じように既に多くの攻撃を受けており、ロシアの情報の影響下にあると警告する。平和であるとは限らないし、情報の影響力から安全であるとも言えないという。
情報戦だけではなく、テロのリスクも悪化していることも今週、スウェーデン治安警察(Säpo)が発表していた。8月にテロの脅威レベルが4に引き上げられた後も、ハマスのテロ行為やガザでの戦争勃発があり、世界の治安情報は悪化する一方。治安警察は脅威レベルを最高の5に引き上げることは考えていないが、情勢は4の範囲内で常に上下していると説明する。
何をどう注意すればいいのかわからなくなるけど、暮らしの中でも、ネットの中でも、自分の「これちょっと変だな」の感覚を信じつつ、暮らしていけばいいのかなと思う。
これからのクリスマス、年末年始(いや、そんなこといったら一年中ずっとだけど)、変なことなど起こりませんよう。とりあえず、昨日は「スウェーデンの平和」のメンバーになったよ☺︎