swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

戦争とトイレ

スウェーデン人は食料や水の備蓄したりや太陽電池で動くラジオを買ったり暖房対策を整えたりと、近くやってくるかもしれない戦争にせっせと備えているが、肝心なことを忘れているのではと指摘する記事があった。トイレ問題だ。

戦争で地域全体が停電すれば水道や下水処理場も影響を受け、トイレの水も流せなくなる可能性がある。ストックホルム市の広報担当者は、トイレで水が流せなくなったら、家にある丈夫なビニール袋を便座に敷いて使用すると説明する。

スウェーデン防衛対策庁(MSB)は「7日間の備え」として、停電になった場合も公的機関からの支援なしで1週間は自分でも生き延びることができるよう準備することを呼びかけているが、同庁が作成した「備えのためのアドバイス」というチェックリストにもこのトイレ対策が記載されている。このチェックリストは2018年にスウェーデンのすべての家庭に配布された「戦争や危機がやってきたら」のパンフレットを補完するものとなっている。

swelog.miraioffice.com

ウメオ大学の消化器内科の医師は、欧米型の食生活を送る成人は1日におよそ200〜300グラムの糞便を出し、この量に特に男女間での大きな差はないが食事の内容には影響を受けベジタリアンの場合は1日500グラムになるという。排便の頻度も人により異なるが、一般的には1日に1回〜3回程度だそう。

スウェーデンの各自治体は、国家の総合防衛計画の一部であり、このような事態に対応する独自の計画を立てているがその多くは公開されていない機密情報である。しかしヨーテボリの上下水道の責任者によれば、ビニール袋に入れられた糞便は通常ゴミとして回収され、処理されるらしい。かなりおおらかな感じだな。コロナの時に買った消毒用のアルコールって、使用期限とかないよね?

戦争になったらトイレはどうするか?(ダーゲンス・ニュヘテル)

© Hiromi Blomberg 2023