先日書いた「欲しいクリスマスプレゼント」で「現金」が3位にランクインしていてびっくりしたけれど、お年玉から結婚式のお祝いまで現金をプレゼントする習慣の日本人以外にも、きっと他の現金を贈る文化からの人たちがスウェーデンでも増えてきたのだろうか? それとも結婚式にかける金額が増えてきたので新婚夫婦がもっと現金を必要とするようになったから?
スウェーデンではこれまで「現金」を贈る習慣はメジャーなものではなかったが、今、ストックホルム近郊のソーデルテリエでは、結婚式で贈られる「現金」が問題になっている。
なぜ、ソーデルテリエなのか? それはここには10を超える大きなバンケットホール(結婚式場)があるから。
今、一つの結婚式(披露宴)では会場費、食事、お酒、生演奏、写真やビデオそしてプレゼントを合わせると、平均で50万スウェーデン・クローナ程度のお金(約580万円)が動いているとみられている。
そして一つのバンケットホールでは年間30〜50の結婚式があげられ、そのバンケットホールが10以上のあるとすると、ソーデルテリエ管轄の税務局にとっては見逃せない大きな金額。なのにここから入る税金がとても少ないらしい。
ソーデルテリエの管轄警察では、消費されるアルコールの流れの把握なども含めて、以前より「結婚式特別調査班」を結成して結婚式まわりの様々な違法行為(?)を洗い出しているそうだ。なんだか『ゴッドファーザー』のようではないか。
ソーデルテリエのバンケットホール周辺の状況はこのニュース記事を読んでいる限りでは私にはわかりにくいが、20年前にスコーネの小さなお城で慎ましやかな披露宴をした私たちの結婚式とはかなり違うんだろうなー。