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あなたは環境のためにどの習慣を変えるか?

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かっこいいチョイスをしよう

気候変動を解決するための行動変化は、罪悪感からのものではなくもっと鼻高々で実行するものへと私達の意識を変えていく必要がある。「私は生活の中でもうこういうチョイスをしている。なんて素晴らしい!」と自画自賛するくらいで変化をポジティブなものをして捉えることが必要だ。

環境のために肉食を控える人が増えている

前回、2015年のパリでのCOP24開催時に続き、今年もカトウィツェでのCOP24に合わせて実施された環境問題を解決するための具体的な行動に関する調査では、67%の女性対象者が肉を食べるのを控えたと答えている。これは2015年の54%に比べてはっきりと増えている。

様々な肉の種類のうちでも影響が一番大きいのは牛肉で、1キロの牛肉を消費すると25キロの二酸化炭素が排出され、これは自家用車で120キロから150キロメートルを走行する時の排出量に等しい。

また同じ牛肉でも近所の環境に配慮した農場から買うのと安いブラジルからの輸入肉とでは、その環境への影響の差は明らか。自分は消費者として何を選択するかにもっともっと意識的でなければいけない。

まずは自分が関心があり、喜んで行える行動変化から

2018年の調査では、66%の人が毎日の交通手段のチョイスを変え、84%の人が資源の再利用を行い、72%の人がエネルギーの消費量を減らしたと回答している。

少し前に、今年のクリスマス・プレセントのトレンドは「再利用・再生された洋服」と紹介したが、昨日のノーベル賞受賞式でも素晴らしい例があった。

今年、スウェーデンのヴィクトリア皇太子が着ていたのは、母親のシルビア女王が1995年のノーベル賞で着ていた洗練されたドレス。また文化・民主主義担当大臣のアリス・バー・クンケのドレスは再生素材が使われた非常にエレガントなものだった。

www.expressen.se

本庶さんがファッション・アイコンに

こちらは余談だが、毎年晩餐会では女性が着るドレスに関する講評はあっても、男性はあまり話題に上がらないが、今年は羽織袴姿の本庶氏があまりにかっこよく今朝のニュースのファッションコーナーでも取り上げられていたほどだった。

そういえば、着物こそ、究極の再利用、再生服でもありますね!

Sifo調査・スウェーデン人の半数が気候変動のために肉食を減らしている

© Hiromi Blomberg 2023