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毎年6万5000台が盗まれる自転車は、自分で守る!

スウェーデン南部は伝統的に自転車の盗難が多い。スウェーデン全国で毎年6万5000台ほどの自転車が盗難にあうそうだが、その多くが南部のスコーネ地方、それもマルメとルンドでの盗難だ。

そこで最近、新手の自転車の盗難が増えている。

それは、電動自転車または電動自転車のバッテーリーを狙ったもの。

電動自転車の人気の高まりと共に、自転車の盗難全体に占める電動自転車の割合も増えており、去年は届け出された自転車盗難全体の12%が電動自転車のものだった。また電動自転車のバッテリーに使用されている金属を狙って、バッテリーをつけたまま駐輪してあると見事にバッテリーだけ盗まれるそうなので、くれぐれもご注意を!

私はルンドで2回自転車を盗まれた。一回目は20年前に引っ越してきた時に知り合っった日本人ファミリーが帰国する際にいただいたスポーツ系自転車。金曜日の夜にルンド駅前に停めて電車で友達の家まで遊びにいき、夜中に戻ってきたら見事になくなっていた。その次に新しく購入した自転車は3ヶ月もたたない内にこれも土曜日だったか、街なかで少しひとけが少なくなった広場に停めていたら消滅していた。

それからは駐輪の際にはくれぐれも注意して、今の自転車はもうかれこれ15年以上は乗っている。ボロボロなのだが、取られる心配もないので安心でもう買い換えようとも思わない。

一昔前は、土曜日や日曜日の夜中に自転車泥棒が大型トラックでやってきて、駅前の自転車を手当り次第荷台に詰め込んで盗んでいくのだ、とまことしやかな噂をきいたもの。

さすがに、今はもうそんな荒っぽい盗みかたはないのかもしれないけど、取られた自転車は自分で見つけない限り、警察で犯人や盗難された自転車を見つけてくれることはほぼゼロなので(マルメの担当警察官による)、くれぐれもご留意を!

以前ここでも書きましたがスウェーデンの警察は小さな犯罪を扱うことができるほど人材リソースがないので、自転車の盗難も捜索してくれる時間もありません。

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電動自転車が泥棒に人気・盗難が多いはマルメ

© Hiromi Blomberg 2023