swelog ニュースで語るスウェーデン

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ゴミをお金にかえる犬

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街にはいろんなものが落ちている。

先日も紹介した「磁石釣り」では、週末だけで自転車を74台釣り上げたというグループがでてきたり、今朝は、公園に落ちている缶を拾ってくる犬が既に9000クローナ(約11万円)分の空き缶を集めたという話が紹介されていた。

スウェーデンではペットボトルやアルミ缶は「パント(Pant)」と呼ばれるデポジット制の回収システムになっていて、飲んでしまったボトルや缶をスーパーに併設されているパント回収ステーションに持っていくと、1つにつき1クローナなどが戻ってくる。

(日本の小学生のために、こんなすばらしいスウェーデンのリサイクルについての紹介ページがあった。すごい!)

スウェーデンのリサイクルのようす/小学生のための環境リサイクル学習ホームページ

紹介されていたダルメシアンのガストンくんは、飼い主が教えもしないのに、最初は道に落ちているスタバの紙の容器を拾うことに執着したが、紙では噛んでしまってゴミが散らかるのでやめさせたところ、それからは空き缶をセッセと集めるゴミ回収犬になった。

時には、まだ缶から飲み物を飲んでいる人の横でもらえるのを待っていることもあるというガストン。ガストンの購入価格は1万2千クローナだったので、自分の費用を自分で稼ぐ(?)まで、もう一息と飼い主のハンスさんは話す。

先の自転車を74台釣り上げた磁石釣りのグループは金属回収業者と契約している。磁石釣りが終わったあとは、その日の釣果を持っていくと、いくらかのお金になるので、活動メンバーは川はきれいになり活動費用もでるというよい循環が気にいっているそうだ。

私は昨日からヨーテボリに来ていて、さっき土曜の早朝の市街地を軽くジョギングしたら、暑い金曜の夜を公園で楽しんだ人たちが残した残骸がいたるところに落ちていた。残念ながらペットボトルや空き缶などパントできそうなものも金目のものも落ちてなかったけど、もうガストンに先を越されたか? そして、確かに運河にもいろんなものが投げ込まれてそうな雰囲気だった…… 磁石、買うかな?

ダルメシアンのガストン(9歳)はパントで9000クローナ分収集

© Hiromi Blomberg 2023