スウェーデンの小中学校にも「家庭と消費者」という科目があり、現在の教育要項では9年間合計で118時間学ぶことになっている。
この度、無作為に全国から選ばれた学校を対象とした実態調査で、学校検査局は、この科目のなかで料理に多くの時間が使われすぎており、家計や消費者としても持つべき知識など他の重要な項目を生徒に教育できていない懸念があると指摘した。
学校では、伝統的に料理を教えることに比重がおかれてきたが、現在の「家庭と消費者」では「食物、食事と健康」、「消費と経済」、そして「環境とライフスタイル」の3つの分野を扱うことになっている。年々、この科目で扱う内容が増え続けているのに、授業数は増えていないという。
確かに扱う範囲が広範囲で、こんな少ない授業数ではすべてを詰め込むのは難しそう。
料理の作り方は家でも教えてもらったはずだが、私は、小学校の家庭科の授業で目玉焼きやほうれんそうのおひたしの作り方や、緑茶の入れ方を教えてもらったことを今日に至るまでよく覚えている。
少ない授業時間でも強く印象に残る授業ができるといいですね。