swelog ニュースで語るスウェーデン

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12歳も91歳も毎日やってる寒冷浴

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私がマルメの寒冷浴場・カルバアドヒュースに通い始めた18年ほど前は、サウナ室にはスウェーデン語でスタミース(Stammis・常連さん)と呼ばれるおばあちゃんたちが2,3人寝転がっているという光景が主だった。

そのうちにロシア人と日本人だけ(私と私の友人たち)の時もあったりと、スウェーデン人よりも外国人の多い日もあり、来る人の構成が変わってきたなぁ、と思っていたら、あっという間にカルバアドヒュースを再発見したスウェーデン人がぐっと増えてきて、最近はスウェーデン人の若い女の子たちで、広いサウナ室も時間帯によっては座るところが見つからないほどの人気だった。

残念ながらコロナで、私は昨年2月にヘルシンボリで開催されたカルバアド・ウィークを最後にカルバアドヒュースにはいっていない。そんな中、サウナを併設したカルバアドヒュースには行けなくても、湖畔や海岸でいきなり凍るような水に入っていくツワモノ寒冷浴者も増えている。

今日のニュースは12歳のエッバさんが、去年の9月から毎朝学校に行く前にひと風呂ならぬ、ひと寒冷浴することを続けているというもの。友人たちには頭がおかしいと思われても、毎朝の寒冷浴でその後の一日をイキイキを過ごせることを実感している。「そりゃ水は冷たいけど、ポイントは冷水から上がった後の気持ちよさ」という彼女のコメントがふるってる。

そうえいば「氷の女」たちも「そしてやってくる一撃」の素晴らしさを強調していた。

そして寒冷浴信奉者を惹きつけてやまないのが、水からでるとすぐ『そしてやってくる一撃』だ。

冷水下の厳しい環境に対応するため体はストレスホルモンを放出して血圧を上げるが、生き残るために手足への血流は制限されて、生存に関わる心肺に集中する。

冷水から上がると一気にその状況から開放され、血が体中を駆け巡る爽快感に包まれる。体が危機的な状況から逃れることでエンドルフィンやドーパミンといったホルモンによる多幸感も感じ始めて、さらには心理的な達成感で心は高揚する。

氷の女とマインドフルネス寒冷浴 swelog weekend - swelog

先日からスウェーデンでは、フィンランドの91歳で毎日寒冷浴をかかさない超人エルッキおじいちゃんのドキュメンタリーを観ることができる。少し前にNHKがスウェーデンの107歳のスーパーおばあちゃん、ダグニーのドキュメンタリーを放送して人気だったけど、このエルッキさんのドキュメンタリーもとってよかったので、ぜひ日本でも放送してほしいなぁ!

91 år och vinterbadare - Kunskapskanalen

 

寒冷浴のトレンドはここまで広がった・12歳のエッバは毎日やってます

© Hiromi Blomberg 2023