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公衆衛生庁の相反するメッセージで起こらない行動変容

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スウェーデン政府と公衆衛生庁はこの秋の第2波に際してコロナ関連の情報伝達に失敗した、という議論がスウェーデン議会・社会委員会で交わされている。感染の拡大局面前に行動制限を緩和する発表も行い、国民を混乱させたというものだ。

現在はスウェーデンのほとんどの地方自治体で、春先と同等かもしくはそれ以上に厳しい行動制限要請がでているが、コミュニケーションに失敗したため人々の行動変容が政府や公衆衛生庁が望むほどにはでていないという指摘だ。

記事には詳しくは書かれていないが相反するメッセージとは、例えば第2波で感染者数が急増する少し前に発表された70歳以上の高齢者への制限の緩和や、集まれる人数の制限緩和などを指しているものと思われる。

ロジックのないコロナ規制緩和」でも書いたが、要請の緩和はそれまで政府や公衆衛生庁が激しい批判を受けていた高齢者への行動制限やスポーツや演劇などのエンタメ界からの要望に合わせようとしたものだったのだろうが、同時に行われていなければならなかった第2波の急激な拡大に関する予測を誤ったというのが、委員会の複数の委員たちの意見だ。

今朝のダーゲンス・ニュヘテルにはまた、コロナに再度感染するリスクに関する記事も掲載されている。コロナに2度感染した150人の症例を公衆衛生庁が目下詳細に検証中という記事だ。これまでわかっているところでは、2度めの感染はある程度軽症で、重症となることはないようだが、先日のデンマークでのミンクへの感染騒ぎにもあるように新型コロナウイルスがこの先どう変容していくのかは未知数。

木曜日の公衆衛生庁の記者会見では、この先再び国内での長距離移動を制限する可能性も示唆されていた。幸い今年の11月はまだ暖かく気分が落ち込むこともないが、誰とも会わない暗い静かなクリスマスと冬を、この先どう乗り切るかも考え始める必要がありそうだ。

スウェーデンのコロナ戦略への批判・メッセージの内容が矛盾している

150の再感染のケースを検証中