70の重要な法的変更
2019年の年明けとともに、私達の暮らしに直接の影響を与える多くの法規制が変更される。政府がそのうちの70程を重要な変更としてまとめているが、ここではその中でも特に身近でインパクトのあるものを取り上げよう。
1.受信料から放送税へ
既に11月に「受信料から公共放送税へ」で書いたが、公共のテレビ・ラジオの財源の徴収の方法が変わる。デジタル化、受信プラットフォームの変化に伴ったよい変更だと思う。個人的には、公共性を保ったメディアとは?を考えるよい機会にもなった。
2.歯科費用無料制度が23歳までに延長
これまでも22歳までだった歯科費用無料の対象が23歳までに延長される。
またこれまでは地域のかかりつけ医へコンタクトした場合、7日以内に医師の予約がとれることが決められていたが、これが医師か同等の知識をもった人(看護師など)から3日以内にアドバイスのを受けられることの確約へと変更された。
3日以内でも、症状などによってはまだまだおそろしく長い待ち時間とは思いますが。。
3.ギャンブルのオープン化とそれに関わる法規制
これまで国から独占ライセンスを受けた公共事業として運営されていたギャンブル事業の運営が規制緩和され、私企業にオープンされる。
それに伴い、これらの私企業が提供するギャンブルで「勝った」場合、利用者は得たの18%を賭博益税として払うことになる。公共事業の運営の宝くじなどで得た賞金は引き続き無税だ。
また、これまでも多く存在したスウェーデン国外に事業母体がありスウェーデン市場向けにオンラインを提供していた企業にも同様の規制がかかることになる。
スウェーデンのネット広告やテレビ広告はこれまでもネット賭博に関するものが非常に多かったが、この規制変化で更に増えたらいやだな。。
4.象のいないサーカスへ
動物の保護に関する法規制がかわり、一部のサーカスでまだあった象の出し物が禁止される。
5.トランスジェンダーの権利の強化
これまでもトランスジェンダーの権利(性別を自分の意志で変更できる権利)などで世界の先端をいっていたスウェーデンだが、今回はトランスジェンダーへの差別的行為、言動を犯罪として扱うことなどが決まっている。
スウェーデンでは法律関係も結構突然ガラッと変わるのに、気をつけていないと変わったことにも気が付かないことも多いので要注意である。私も滞在許可がパスポートへのスタンプから滞在許可カードの保持に変更されたことをまったく知らず、期限ぎりぎりで慌てて申請したことがある。これからもほどほどにちゃんとチェックしなくてはね。
と書いていたら、隣にいる夫が日本は来週の月曜日から出国税がかかるらしい、といってきた。もしかしたら、スウェーデン、日本に関わらず私のチェック能力が低いだけか?