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Håll i, Håll ut! 今が踏ん張り時

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この週末はスウェーデンの隣国とのコロナ関連ニュースが目立つ。

ノルウェーでは首都のオスロ周辺でコロナの変異種の感染が拡大中。ノルウェーは昨日から食料品店などを除き不要不急な商店の休業や集会の禁止を求めた厳格なロックダウンに入った。スウェーデンも明日の月曜日にもノルウェーへの移動を禁止する予定だ。

フィンランドも来週以降、スウェーデンとの国境のある最北のトルネダーレン地方でのスウェーデンからの入国規制を厳しくする予定で、すべての緊急性のない移動が止められれる。エッセンシャルワーカーの移動は認められるが、通勤者は自分でPCRテストを継続して受けることが求められる。これはフィンランドに比べてスウェーデンでコロナの感染が広がっていることに起因する措置だ。

そして、スウェーデンでは先日から施行されているパンデミック法にそって、商店の入場人数制限が守られているか、各地方自治体がショッピングセンターなどに監督員を派遣しているニュースが伝えられている。

SVTが全国の自治体へ聞き取り調査を行ったところ、今、パンデミック法取り締まり要員として活動しているのは全国で200名ほど。常時は動物保護や食品管理、環境法規などの取り締まりで働いている人たちが、今臨時でパンデミック法で決められた営業面積10㎡あたり客ひとりの規定などが遵守されているかどうかをチェックしている。

ダーラナ地方の責任者は、お店側はこの新しい規則をよく守ろうとしているが、店のいうことに従わなかったり、無視する客がいるとコメントしていた。

そして私が住む街ルンド(と同じく大学の街ウプサラ)では、早くも昨日、今年の4月末の野外学生酒飲み大会のヴァルボリのお祭りを中止することを決めた。ルンドでは去年は学生が集まらないように市長自ら公園に鶏糞をまいたことも懐かしい。

行動の規制も自粛もこの先もまだまだ続きそうだが、気がつけば1年で一番日の短い冬至からもう1ヶ月も経っていて、ちょっとした折りに日が長くなってきていることに気がつく。

朝が来ない夜はなく、遅くなることはあっても春がやってこない年はない。コロナに関しては、もう一体いつまでこの大変な状況が続くのかと嫌になっちゃうような時もあるが、こんな思いにとらわれる今がまた踏ん張り時なのだろう。

スウェーデン語にはしっかりと踏ん張って頑張っていけ! という意味のHåll i, Håll utという言葉がある。私もHåll i, Håll ut! そしてあなたもHåll avstånd! (他の人とは距離をとってね!)

ほぼすべての自治体でパンデミック法の遵守取り締まりを実施

私は去年の5月にも踏ん張っていたようで、その時はこんなことを書いてました😅

2ヶ月経った今、ここが踏ん張り時

© Hiromi Blomberg 2023