swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

暗い暗い11月

太陽はどこへ行った! 私が日本で紅葉にも恵まれたこの2週間、スウェーデンでは太陽はお隠れになっていたそうだ。ストックホルムでは13日までの2週間合計で11時間の日照時間しかなく、例年と比べて非常に少ないという。 全国全体でも同様の傾向で、その中で…

スウェーデンはEUの右翼トレンドにNOといったのか?

今日の国会での首相信任投票で、穏健党のウルフ・クリステールソン党首は否決され、明日からまたアンドレアス・ノルレーン国会議長による調整が実施される。 右派連合の中央党と自由党は、右派連合のリーダーであるクリステールソンが首相になることを望みな…

男の子の遊びと女の子の遊び

スウェーデンでは少し前から「男らしさ」の話が熱くなっている。いわく、いくら男女平等とはいっても、生物学的に男性の属性、女性の属性というものがあるだろう、という話。 子供についてよく言われるのも親が何もしなくても、男の子は自然と車のおもちゃで…

食品プラスティック包装との付き合い方

スウェーデン人は買った食料のおそよ3分の1を廃棄してしまっているという。 温暖化で環境への関心が高まりプラスティック包装された食品をどうするか再考する人も出てきているが、実はパッケージにプラスティックが使われているかどうかよりも、食品廃棄に…

育児休暇は父が取る

今日の日曜日はスウェーデンでは父の日。 最新の統計数字では両親合わせて取ることのできる育児休暇(子供一人につき480日)のうち29%を父親が取得している。 その中で、スウェーデン最北部にあるドロテア・コミューンでは父親の取る育児休暇の割合は実に37…

灰色の空と落ち込む女心

日本に来て1週間。今日新幹線からみた青空に映える富士山で、スウェーデンの灰色の季節を忘れてしまいそうだが、彼の国では日がかなり短くなったのに、クリスマスの飾り付けはまだ本格的に始まっていない今が、一年のうちで一番暗い季節。 ストックホルム大…

スウェーデンのトランジションな人たち

10年以上前にイギリスを発祥とする「トランジション(スウェーデン語はOmställning)」のネットワークがスウェーデンでも広がりつつあるようだ。 運動の中心にあるのは、これ以上環境問題を悪化させないため都会を離れ、化石エネルギー消費を極力抑えた自給自…

子供・老人ミックスで言語を守る

老人ホームで住む高齢者の毎日に刺激を与え、子どもたちには年配の人間と共に過ごす時間を提供するため高齢者住宅と保育園を併設させる試みは、今おそらく世界の先進国各地で行われているだろう。 スウェーデンの最北、フィンランドとの国境上にあるエベルト…

みんな元気になった?

お年寄りがみんな元気になってサービスを受ける必要がなくなったから? それとも提供側のコミューン(市町村)が、サービスを受けることができる人の基準を厳しくしたから? 双方の理由が考えられるものの、長年に渡り同じ水準であった高齢者向け各種サービ…

砂糖をどうする?

砂糖と炭酸飲料を校内から排除し、給食では肉を減らし野菜を増やす。さらに学校給食を健康的な食生活と環境問題に関して学ぶ機会として活用せよ。 この度5年ぶりに出された食品庁からの学校への助言だ。 今回、食品庁としては初めて、学校での食と関連して…

自転車ヘルメットのハムレット状態

つけるべきか、つけざるべきか? 帰省中の京都は自転車が多い街だが、ヘルメットをかぶっている人はほとんどいない。 自転車に乗る15歳以下の子供にはヘルメット着用が義務付けられており、全国平均で4割程度の大人もヘルメットを着用するスウェーデンで、興…

女性は年末までタダ働き

EU内での男女間の賃金格差は16%にもなり、丸一年男性と同様に働いても女性は昨日の11月3日分までしかお給料をもらえない計算なるとEU委員会が発表している。委員会は認知を高めるため、11月3日をイコールペイ・デーとした。 EU委員会の計算では12%の差異が…

子供のデジタル教育論争

スウェーデンでは、来年夏の新年度から保育園での教育用ツールとしてタブレット端末等のデジタル技術を導入することが義務化される。 ヨーテボリ大学の教育法研究機関が最近発表した論文では、デジタルツールは読書や昔ながらのゲームや遊びに比較すると子供…

教師に会わない学生

スウェーデンの社会学を学ぶ学生は、教師による授業を週にたったの6時間しか受けていない。これは自然科学や工学系の学生の新入生たちの15時間と比べて、半分以下の数字。 この度スウェーデン高等教育管轄機関 (Universitetskanslersämbetet) がまとめた結果…

© Hiromi Blomberg 2023