swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

「最高の誇りをもってやっていこう、映画業界!」

今年のスウェーデン映画界のアカデミー賞『グルドバッゲ賞(金のカブトムシ賞、すごい名前だ)』を獲得したのは、昨年のカンヌ映画祭で「ある視点大賞」を受賞し、日本でもこの秋公開予定の、不思議な雰囲気を持つ力強い作品、『ボーダー (原題・Gräns)』。 …

鉄道職員にライブカメラを

職員の胸のカメラで乗客をビデオ撮影 ストックホルムの地下鉄やバスを運行する公共交通機関SLでは、車内で乗車チケットの検札を行う職員の胸にライブカメラをつけるテスト運用を行っている。 駅に改札のないこちらの交通機関では、時々車内で抜き打ちのチケ…

「生きがい」があふれる1月

生きがいはこうして見つける 今月末に、カナダ人のジャズ演奏家で生きがいについての講演も精力的に行っているティム・タマシロという人の「HOW to IKIGAI」という本(英語)が出版されるそうだ。 今週末のスウェーデン最大手の新聞ダーゲンス・ニュヘテルに…

タックスヘイヴンなスウェーデン

ニュース番組よりためになるお笑いニュース番組 週末だし、今日は普通のニュースサイトからではなく、私の大好きな『スウェーデンのニュース』という時事風刺お笑い番組のニュースでいこう。 政治社会問題をトコトンおちょくりつつも、いつも「え、そうだっ…

デプラットフォーミングで職を失う

インフルエンサーが排除を呼びかける ツイッター、FacebookといったSNSプラットフォーム上で数十万のフォロワーがいる影響力のあるインフルエンサーが、自分が問題だと思った発言をする人物を排除せよと訴えかけるデプラットフォーミング(Deplatformning)…

看護休暇でオフィス閑散の2月

スウェーデンで、子供一人あたり480日取得できる育児休暇。これと合わせて、小さな子どものいる家庭で両親ともフルタイムレベルの職を持つことを可能にする施策で特筆されるべきは、一般に子供看護休暇(VAB)と呼ばれている制度だ。

ソーシャルワーカーは6+2で働く

厳しい職場環境に働きたい人がいない 今を遡ること3年、スウェーデン北部の都市スンツヴァルでは、ソーシャルワーカーが次々にやめてしまい、新規募集してもだれも応募してこないという最悪の状況に陥っていた。 一番厳しかった時期では三分の一近くの職に人…

電気自動車で消える仕事

8万人が働く自動車部品業界 ボルボも資本は中国に変わったが、生産に必要な技術開発はスウェーデン行われており、自動車産業はスウェーデンの中で重要な地位を占める。 自動車部品製造の業界団体には約350社が参加しており、8万人が働いている。 電気自動車…

発電できても供給できない新しい電力問題

新産業を立ち上げられない現状 都市の拡大やありとあらゆるものの電動化、さらには電気自動車、バッテリー工場、データセンター等、多くの電力を必要とする新分野が立ち上がり必要とされる電力供給量は増える一方。 スウェーデンでは今後の電気の供給が危ぶ…

男性のための駆け込み寺

家庭内暴力や親権など様々な人間関係の問題に悩む女性が相談したり、危機的状況には逃げ込んだりできる相談所は、国の補助もありスウェーデン各地に設置されている。 今はまだプライベートな互助組織であるAkilles(アキレス)は、男性向けの駆け込み寺。5…

全国津々浦々じゃない未来

ひとけのない広大な土地 スウェーデンの国土は日本の1.2倍、人口は12分の1。 狭い島国と言われる日本だって、国土の7, 8割は山地。こちらは山岳地帯は少ないが、北の方にいくとあまりドラマチックでないひらべったい森が延々と続く。 頼りない私ならこんな…

誇大食品パッケージ

あと1時間もすれば国会での首相信任投票がはじまり、4ヶ月以上の空白の時間を経てようやく社会民主党のステファン・ロベーンがスウェーデンの今期首相として選出される見込みだ。 こうなってみると、今回の選挙で17%も得票したにも関わらず、組閣の議論に…

赤肉は一日14グラムで

研究者の警告は一貫している このブログを始めてまだ半年。 その短い期間でもニュースをウォッチしていると、肉食を減らそうという話が環境の面からも健康の面からも繰り返し報道されていることに気づく。 昨日、世界で最も評価されている医学誌の一つ、ラン…

運動格差と学校の役割

昨日はスウェーデンでもイギリスでも政治的に大きな動きがあったが、このブログでは今日も私達の身近な生活のことを書こう。この金曜日にはスウェーデンの政局に関して、ここでも扱えるといいのだが。 一日に1時間以上運動する子供は7人に一人 さて、公衆衛…

© Hiromi Blomberg 2023