swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

南から北の集団就職

スウェーデン北部のシェレフテオのバッテリー工場、Northvolt。この工場で必要とされるだけで3000人、さらには周辺産業を含めると1万人近くの人をどうやって集めるかはNorthvoltにとっては大きな問題。 swelog.miraioffice.com 一方スウェーデンの中でも失…

犯罪は増えたのか?

一昨日のノルウェーでの事件のようなことが起こると、「近年犯罪は増えている」との私たちの理解にますます拍車がかかりそうだが、その認識は間違ってるという調査結果が今週発表されていた。スウェーデンのスウェーデン国家犯罪防止委員会(Brottsförebygga…

SNSと金と反ユダヤ主義

昨日の「ホロコーストの記憶と反ユダヤ主義への闘いのためのマルメ国際フォーラム」は、その警備のためにマルメで起きた混乱はともかくとして、無事開催されて無事閉会されたわけだが、会議の中で重要な議題として話し合われたのが、反ユダヤ主義の拡散問題…

危険でも、混乱しても、大金がかかっても、やらねばならぬユダヤ人差別と戦う国際会議

今日、10月13日は「ホロコーストの記憶と反ユダヤ主義への闘いのためのマルメ国際フォーラム」が開催される日だ。 スウェーデンのステファン・ロベーン首相が主催し、スウェーデン政府が約50カ国から国家元首や研究者を招いて開催されるこのフォーラムへは、…

アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞の「女性」問題

昨日発表された、私たちが普段(メディアが?だろうか?)「ノーベル経済学賞」と呼んでいる賞は、本当は「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞」と呼ぶ。 この賞は他のノーベル賞のように、アルフレッド・ノーベルにより創設されたもの…

スウェーデンのmetooでは何が違っていたのか?

ニューヨーク・タイムズ氏がハーヴェイ・ワインスタインに関する暴露記事を発表して、Metooが燃え上がってからすでに4年。 Metooは世界中で広がったが、スウェーデンのMetooは、業界全体で協力しあって証言をするなど、より大きく組織的な運動となった点で…

連載開始・「スウェーデン発! みんなと地球の“ラーゴム”なくらし」

ELLEで「スウェーデン発! みんなと地球の“ラーゴム”なくらし」の連載が始まりました! (すみません、ブログでお知らせするの忘れてた!) スウェーデン語で「ちょうどいい」を意味する「LAGOM(ラーゴム)」という言葉。現代社会のさまざまな問題における最…

右派左派超えた気候同盟の「15の気候要求」 swelog weekend

swelog weekend nr 27 〈今週のトピック〉 右派左派超えた気候同盟の「15の気候要求」〈今週のブログ記事〉 盛り上がる気候危機関連報道〈今週のスウェ推し〉 Iittala Vintage Service 今週のswelog weekendは、右や左といったイデオロギーの前にまず気候危…

気候温暖化で北欧にやってくる昆虫や感染症による新たな健康リスク

気候危機による身の危険というと、この夏のドイツやベルギーを襲った大雨や浸水のことなどがすぐに頭に浮かぶが、スウェーデンに住む私たちにも、気候が温暖化したことにより、もっと身近なところで危険が身に迫ってきている。 それは、巨大なマダニや毒を持…

自転車利用の国家目標

スウェーデン政府は目下、国家道路交通科学技術研究所(VTI)に委託して、スウェーデンのすべての年齢層と社会経済的グループに対して自転車利用を増やすための国家目標を策定しようとしている。 気候危機に対処するためには、より多くの人が自転車に乗る必…

北欧で増える繊維リサイクル工場

最近のH&Mの動向と比較する形で、ドイツの衣料大手Zalandoがフィンランドの繊維リサイクル企業のInfinited Fiber Companyに投資を決めた話がニュースになっていた。 Infinited Fiber Companyはセルロース系の原料から「Infinna」と名付けられた新しい繊維を…

気候危機の前では、右だの左だの言ってる場合じゃない

「今の政治がやっていることは遅すぎるし、十分ではない」と右派、左派の著名論客が、気候危機の前でイデオロギーを超えて手を組む「気候同盟」を設立し、今期の国会に要求を突きつけた。 気候同盟の発起人として名を連ねるのは、元左党、女性党党首のグッド…

ポストコロナは予約で一杯

スウェーデンで企業が開催する各種会議やセミナーの会場となる、ホテルなどのカンファランス会場には、今、予約の問い合わせが殺到していて、すべての電話に答えている暇もない状況が続いている。 カンフェランスを手配するSvenska MötenのPR担当者は、パン…

自由とラーシュ・ヴィルクスと、その突然の死

昨日の夕方、ラーシュ・ヴィルクスが車の衝突事故で死んだ。彼の命を守るために同行していた2人の警察官と共に。ヘルシンボリで生まれたラーシュ・ヴィルクスはルンド大学で美術の博士号をとり、長年オスロやベルゲンの芸術大学で教鞭を取った人だが、彼を…

© Hiromi Blomberg 2023