swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

この冬の寒いミュージアム

この冬、スウェーデンに来る人は美術館や博物館は寒いと覚悟しておいたほうがいい。 スウェーデンミュージアム連合会がこの度まとめた報告書によると、目下の電気代の高騰で、多数のミュージアムがこの冬営業時間の短縮や開館日数を減らすことを検討している…

ノルドストリームの深刻な温室効果ガス排出量

ノルドストリームのガス漏れは、スウェーデン全体が1年間に排出するのと同量の温室効果ガスが放出されてしまった可能性のあることを研究者たちが指摘している。 ノルドストリーム社がデンマーク政府に提供した情報では、このガスパイプラインには約7億7800…

ヨハン・レンク、デヴィッド・ボウイを指導する

HBOの『チェルノブイリ』や、『ブレイキング・バッド』や『ウォーキング・デッド』でもいくつかのエピソードを監督しているヨハン・レンクがインタビュー番組に出演していて、デヴィット・ボウイの「Black Star」が生まれた背景やまたボウイの最後のミュージ…

ノルドストリームについてスウェーデン首相「情報は信頼できる情報源から」

あまりよくないことだと自分でも思うが、ここ数年、トランプが大統領になったり、コロナがやってきたり、近くで戦争が始まったりというニュースに触れていると、ちょっとしたニュースでは驚かなくなってきた。昨日の午後9時からアンデション首相を始め外務、…

食洗機クッキングと危機の時代の調理法

高騰する電気代を節約するため食洗機を回すついでにその中でお料理しちゃえ、というのがトレンドになっているそうで、アフトンブラーデットの記者が食洗機クッキングに挑戦して、試食会を行っていた。 料理方法はいたって簡単で、お湯や洗剤がはいってこない…

スウェーデンでも続くイランへの抗議デモ。マシ・アリネジャドのドキュメンタリー

風紀警察に乱暴に逮捕されその後死亡したマフサ・アミニさんの死をきっかけとして始まった今回のイランでの大規模な抗議運動。これまでに多くに死者を出しており、国家の統治方法への抗議デモはイラン国内から国外へも広がっている。ロイターはイランがノル…

スウェーデンの徴兵制 swelog weekend 77

今週はこちらです! 私がスウェーデンの今の徴兵の仕組みについて書こうと思っているうちに、ロシアでは部分動員令が発令され、徴兵から逃れようとする若者が出国する動きが相次ぐという事態になった。長く続いた平和を背景に、2010年にはいったい停止されて…

既に超えた? 5つのティッピングポイント

人々が戦争したり銃で撃ちあったりしている間にも気候危機はどんどん進んでおり、この度ストックホルム・レジリエンスセンターの研究者がサイエンス誌に発表した研究結果は、5つの分野で既にティッピングポイントを超えてしまった可能性があることを指摘し…

10万人の医療事故

選挙の前に、スウェーデンの医療現場では毎年10万人が医療事故で負傷しているというギョッとするような記事がでていたのを思い出したので取り上げておく。 スウェーデンの病院はどこも人手不足で、病床もいっぱいいっぱい。本来ならそこで治療されるべきでな…

NATOへの加盟とトルコの戦闘機購入の関係

スウェーデンのNATOへの加盟手続きの状況が「新政府にとってもトルコの要求に答えていくはとても難しい問題となるだろう」という解説記事にまとめられていた。(政府の形はまだ決まってはないのだけれど) トルコはここのところスウェーデンでの選挙結果を見…

電動キックボード、新規制で大量撤去される

ということで、選挙からは少し離れていつもの話題に戻る。日本語でスウェーデンの電動キックボードの最新状況を詳しく伝えるサイトは、このswelog以外に他にない(それは本当かもしれないが、世の中でこのニュースが求められているかどうか、需要があるかど…

この先いったい誰が政治家になりたいと思うのか?

選挙の後のこのちょっとどんよりした感じとは自分でも区切りをつけたいと思っているので、もうそろそろ選挙のことばかり書くのはやめようと思うが、最後に、今回の選挙の後で辞任した中央党の党首、アニー・ローブのことを。 まだ40歳にもならないのにこれま…

”Make Sweden Great Again”?

今回のスウェーデンでの選挙結果が、アメリカのオルタナティブSNSやThe Gateway PunditやInfowarsといった極右サイトで注目を浴びている(オルタナティブSNSとは、ツイッターなど大手SNSから追放された人たちのSNS)。トランプの元顧問だったスティーブ・バ…

そして文化はどうなる? swelog weekend 76

選挙の投票日から一週間が経った。長らくスウェーデン第2の政党で、これまでも首相経験者を輩出している中道右派の穏健党の今の党首、ウルフ・クリステルションが首相になるだろうと見方はかわらないものの、右派陣営のどの党から誰が大臣になって政府を構成…

© Hiromi Blomberg 2023